未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

自称プロの酔っ払いが飲酒をやめた話

2年ほど前に、『田舎暮らしに殺されない法 (朝日文庫)』、丸山健二著、を読んだ。団塊の世代が定年を迎え、「第二の人生」を「夢の田舎暮らし」に憧れて過ごす人たちに向けて、安易に田舎暮らしを決めていいのかというような趣旨の本だ。友人のFacebookのタ…

大学時代のクラス会があった

自分が大学に入学したのは1977年なので40年前だ。当時はスマホやインターネットどころか、携帯もPCもなかった。若い人は想像もつかないかと思うが、スマホがない時代があった。スマホがなくてどうやって電話をかけるのか?Googleがなくてどうやって検索をす…

短編小説礼讃、阿部昭著、濫読日記風、その50

短編小説礼讃 (岩波新書 黄版 347)を読んでいる。品切れだったので図書館で借りた。「スミスの本棚 新しい自分が見つかる読書、テレビ東京報道局編著、濫読日記風、その42 - 未来のいつか/hyoshiokの日記」で紹介されていたので、興味を持った。下記は「序」…

読書論、小泉信三著、濫読日記風、その49

読書論 (岩波新書)を読んだ。「人生は短く、書物は多い。一生のうちに読みうる書物の数は知れている。それを思えば、いつまでも手当たり次第に読んでいるわけにはいかない。どうしても良書の選択が必要になる。何をいかに読むべきか。著者多年の豊かな読書体…

幽霊たち、ポール・オースター著、柴田元幸訳、濫読日記風、その48

幽霊たち (新潮文庫)を読んだ。この本を読むきっかけはスミスの本棚 新しい自分が見つかる読書、テレビ東京報道局編著、濫読日記風、その42 - 未来のいつか/hyoshiokの日記で紹介されていた一冊だったからだ。(倉持裕、劇作家・演出家、159ページ)冒頭から…

ティファニーで朝食を、トルーマン・カポーティ著、村上春樹訳、濫読日記風、その47

ティファニーで朝食を (新潮文庫)を村上春樹の訳で読んだ。自分にとっては初めてのカポーティだった。「ティファニーで朝食を」は、村上春樹の初期の小説のようなお洒落な作品だ。第二次世界大戦下のニューヨークで、自由に生きる女優の卵のホリー・ゴライト…

自分の中に毒を持て、岡本太郎著、濫読日記風、その46

自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間"を捨てられるか (青春文庫)を読んだ。岡本太郎といえば「芸術は爆発だ」のおじさんだ。太陽の塔の作者でもある。そのくらいのことしか知らない。初めて彼の著作を読んだ。岡本節がこれでもかこれでもかと炸裂する。芸…

天平の甍、井上靖著、濫読日記風、その45

天平の甍 (新潮文庫)を読んだ。天平5年(733年)、遣唐使として唐に渡った若い僧たちの物語である。仏教の経典を写経し、日本に持ち帰ることに命をかける僧たち。唐の高僧鑑真を伴って祖国に帰るために幾度となく困難に見舞われる。 仏教を日本に伝えるため…

夢十夜、夏目漱石著、濫読日記風、その44

夢十夜 他二篇 (岩波文庫)を読んだ。夢十夜は、夏目漱石の短編だ。ちょっとした夢をみたという話を十夜収めている。その中では、第六夜が好きだ。 運慶(うんけい)が護国寺(ごこくじ)の山門で仁王(におう)を刻んでいると云う評判だから、散歩ながら行っ…

言葉にできるは武器になる、梅田悟司著、濫読日記風、その43

「言葉にできる」は武器になる。を読んだ。タイトルがいい。「言葉にできない」ことは「考えていない」のと同じである。外に向かう言葉だけではなく、内なる言葉に目を向ける。それが考えるということだ。著者はそう主張する。自分の考えを広げたり奥行きを…

スミスの本棚 新しい自分が見つかる読書、テレビ東京報道局編著、濫読日記風、その42

スミスの本棚 新しい自分が見つかる読書を読んだ。テレビ東京ワールドビジネスサテライト(WBS)の人気コーナー「スミスの本棚」を書籍化したもの。池上彰から始まって、著名人が自分の一冊を紹介する。パラパラめくって、面白そうな本を発見する手引きにな…

未成年、ドストエフスキー著、工藤精一郎訳、濫読日記風、その41

未成年 上巻 (新潮文庫 ト 1-20)、未成年 下巻 (新潮文庫 ト 1-21)を読んだ。ドストエフスキーの五大長編を全部読んだことになる。ふー。疲れた。ちなみに、ドストエフスキーの五大長編とは、「罪と罰」、「白痴」、「悪霊」、「未成年」、「カラマーゾフの…

人生100年時代の働き方についてエフスタ!!TOKYOというところでお話をした #efsta56

福島という地元で働くか、東京で働くか、ざっくり言ってそんなようなお題の元、議論するというのが今回の趣旨と理解した。そこになぜか呼ばれてお話をすることになった。それはともかく、自分は東京出身なので、地元で働くというのは東京で働くことになる。…

二子玉川本屋事情、濫読日記風、その40

二子玉川の本屋について記す。そこそこの品揃えのある二子玉川界隈の書店で私のよく行くところでは、紀伊国屋書店、文教堂、蔦屋家電あたりになる。駅ナカにはBook 1stもあるが、昼休みにぶらぶらするというのには使えないので、自分としてはあまり馴染みが…

コインロッカー・ベイビーズ、村上龍著、濫読日記風、その39

新装版 コインロッカー・ベイビーズ (講談社文庫)を読んだ。村上龍は芥川賞を受賞したデビュー作の限りなく透明に近いブルーからリアルタイムで読んでいるのだけど、その時は正直ピンとこなかった。二作目の海の向こうで戦争が始まるは、あってもなくてもい…

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」、山口周著、濫読日記風、その38

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」 (光文社新書)を読んだ。なぜ、世界のエリートは「美意識」を鍛えるのか?という問いはなかなか刺激的だ。そもそも「エリート」という言葉に過剰反応する自分がいる。そ…

正しい本の読み方、橋爪大三郎著、濫読日記風、その37

正しい本の読み方 (講談社現代新書)を読んだ。読書好きのための読書本だ。内容は、 第一章 なぜ本を読むのか、第二章 どんな本を選べばよいのか、第三章 どのように本を読めばよいのか 第四章 本から何を学べばよいのか、【特別付録】必ず読むべき「大著者一…

漫画 君たちはどう生きるか、吉野源三郎著、羽賀翔一(イラスト)、 濫読日記風、その36

漫画 君たちはどう生きるかを読んだ。ベストセラーになっていて、本屋で平積みだ。昭和12年(1937年)発行の歴史的名著の漫画版だ。漫画なのであっという間に読める。思い起こせば、自分も小学校の時に通っていた学習塾の国語の授業の副読本として読んだ記憶…

Hit Refresh(ヒット リフレッシュ)、Satya Nadella著、濫読日記風、その35

Hit Refresh(ヒット リフレッシュ) マイクロソフト再興とテクノロジーの未来を読んだ。英語版を購入したのだが、積読していたら、日本語訳が出て、本書に対する話題が、昨日受講した斎藤さんのIT塾で出て、とっとと読まないと話題に遅れると思って泥縄式に読…

木に学べ―法隆寺・薬師寺の美、西岡常一著、濫読日記風、その34

木に学べ―法隆寺・薬師寺の美 (小学館文庫)を読んだ。薬師寺宮大工棟梁の西岡常一の語りをまとめたものだ。宮大工の仕事の一端がうかがい知れる。自分の想像を超える考え方に衝撃を受けた。本書を手に取ったきっかけは、ネットでたまたま発見したリンダ・グ…

家族の勝手でしょ!写真274枚で見る食卓の喜劇、岩村暢子著、濫読日記風、その33

家族の勝手でしょ!写真274枚で見る食卓の喜劇を読んだ。平成の食卓の民族誌だ。これは、1960年以降に生まれ、首都圏に在住する子供を持つ主婦を対象とした家族の食卓調査である。(184ページ) 1週間の1日3食を全て写真に撮って記録する。調査方法は下記の…

GE 巨人の復活 シリコンバレー式「デジタル製造業」への挑戦、中田敦著、濫読日記風、その32

GE 巨人の復活 シリコンバレー式「デジタル製造業」への挑戦を読んだ。日経BPシリコンバレー支局長の中田敦さんの渾身の一冊だ。ウェルチ時代のM&Aを成長路線に据えたコングロマリット経営からデジタル製造業への転換について現地取材をもとに書かれている。…

やし酒飲み、エイモス・チュツオーラ著、土屋哲訳、濫読日記風、その31

やし酒飲み (岩波文庫)を、岩波文庫、私の三冊という記事で見つけて偶然読んだ。なんの先入観も予備知識もなく読んで、その世界観にやられた。冒頭がすごい。 わたしは、十になった子供の頃から、やし酒飲みだった。わたしの生活は、やし酒を飲むこと以外に…

定年バカ、勢古浩爾著、濫読日記風、その30

定年バカ (SB新書)を読んだ。若い人は興味はないと思うが、定年について書かれた「定年本」というジャンルがある。本屋で探してみると、そこそこ見つかる。自分は、なんやかんや言って、来年で還暦なので、嫌でも「定年本」に目がいく。本屋ではついつい手に…

方法序説、デカルト著、谷川多佳子訳、濫読日記風、その29

方法序説 (岩波文庫)を読んだ。岩波文庫で100ページちょっとなのですぐ読めるといえばすぐ読めるのだけど、自分には、ピンとこなかった。うーん、残念。あとで出直すことにします。 濫読日記風 テスト駆動開発、Kent Beck著、和田卓人訳、濫読日記風、その28…

テスト駆動開発、Kent Beck著、和田卓人訳、濫読日記風、その28

テスト駆動開発の発売記念という建てつけの技術書の歩き方勉強会「テスト駆動開発」編 - connpassというイベントに参加した。テスト駆動開発は2003年に翻訳出版されたのだが、絶版になっていて、先日、和田さんが訳し直して出版された。その経緯は新訳版『テ…

教場0、長岡弘樹著、濫読日記風、その27

教場0: 刑事指導官・風間公親を読んだ。県警の刑事指導官・風間公親とその指導を仰ぐ新人刑事との物語。6話からなる。 第一話 仮面の軌跡、第二話 三枚の画廊の絵、第三話 ブロンズの墓穴、第四話 第四の終章、第五話 指輪のレクイエム、第六話 毒のある骸。…

岩波文庫と私、濫読日記風、その26

大きめの本屋に行くと文庫本目録などをくれる。 岩波文庫の小冊子「岩波文庫と私」をもらった。(非売品なので近所の書店で入手しよう。) 岩波書店の雑誌「図書」に2017年7月号から9月号に掲載された「岩波文庫と私」という下記の対談を収録したものだ。 1…

死ぬほど読書、丹羽宇一郎著、読了、濫読日記風、その25

本好きなので「読書」の本をあれやこれや読んでいる。昨日、紹介した「読書力 (岩波新書)」や、濫読日記風、その7 - 未来のいつか/hyoshiokの日記の「僕らが毎日やっている最強の読み方;新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意」…

読書力、齋藤孝著、濫読日記風、その24

読書力 (岩波新書)を読んだ。著者の主張は明確だ。著者は、本は「別に読まなくていい」ものではなくて、「当然読むべき」ものであると主張する。読書力とは何か、なぜ読書力などということを言い出すことになったか、そして、どのように本を読むかということ…