未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

OSC2008福岡に行ってきた。

前夜祭に出るために前泊し、懇親会に出るために土曜日も泊るというスケジュールを組み、OSC2008福岡に行ってきた。

http://www.ospn.jp/osc2008-fukuoka/

出張!イケテルビジネス勉強会@OSC Fukuoka

出張!イケテルビジネス勉強会@OSC FukuokaというRBC (Ruby Business Commons)がやっているセッションに、まづ参加した。土曜日の朝一だし、どれでも良かった(失礼)のだけど、先日楽天テクノロジーカンファレンスの最首さんのセッションで紹介していたRBCを聞くことにした。やっぱしRBCのセッションは福岡じゃないとなかなか聞けないので、どーせなら、東京で聞けるものよりローカル色(?)が強いものを選らびたいなどと思ったのである。

会場の教室に入るときに、名前を登録するのだけど、なかなか土曜日の朝一にもかかわらず参加者が多い。名前を記すところに番号が書いてあって、それが班の番号だという。班?何、それ、食べもの?ときょとんとしていると、単なるセミナー形式のセッションではなく、ワークショップをやるという。がびーん(死語)、心の準備できていません。勘弁してほしいと思ったのであるが時、既に遅し。ま、しょーがないか。なるようになれ、ということで第7班に合流した。

RBCの簡単な紹介を最首さんがしたあと、ワークショップがはじまった。第7班はわたしを含めて4人。簡単な自己紹介(名前を言う程度)のあと、ミッションステートメントが配布された。偶数班と奇数班にわかれてビジネスゲームをするというのが今回のワークショップである。売上が伸び悩むフレンチレストランという設定で、奇数班(われわれ)は従業員、偶数班はオーナーに依頼されたコンサルチームである。ミッションステートメントには、その設定の詳細が記されていて、15分間で各班で、どのような対策をとるかを議論し、その後、従業員チーム、コンサルチームで交渉をするというものである。

朝一からいきなり頭をフル回転する必要があった。しょへーーー。という感じである。どのように売上を伸ばすか、そもそも売上が頭うちの原因は何なのか。それを15分間で、あーだこーだ、話あった。詳細はがさっと省略するが、それほどのり気ではない感じで参加したのであるが、それでも実際皆でいろいろ議論をしていくのは面白いし、それなりに発見があった。やってみて面白かったというのが正直なところである。何事もやってみないと判らないものである。

いきなりフレンチレストランの現場に放り込まれたような感じではあったが、こーゆー感じの勉強会があっていいなあと思った。自分にとっては初体験のビジネス勉強会であった。Rubyのルの字も出てこなかったけど。

学内にある、モスバーガーでお昼をとって、会場でうだうだしたあと、勉強会勉強会に乱入した。

勉強会勉強会

勉強会勉強会のセッションに出た。このために福岡に来たようなものである。OSC 2008 Tokyo/Fallで勉強会大集合をしたときの自らのベンチマークとして、勉強会勉強会を試してみる人が出たら成功の指標としようと考えていたので、今回福岡で勉強会勉強会が開催されたので、最初のハードルは達成したことになる。(万歳)

福岡には、というか福岡にもいろいろな勉強会があって、4分間の自己紹介的LT (Lightning Talks)のあと、パネルディスカッションというOSC 2008 Tokyo/Fallでの形式を踏襲(?)して橋本さんの司会のもとおこなわれた。

最速な報告が勉強会勉強会@OSC 2008 Fukuokaに行ってきたにある。すごいすごい。リンクもあるので参考にしてほしい。

個々の自己紹介の感想ではなく、福岡勉強会勉強会全体の感想を記す。

LTとパネルを聞いて、福岡という地域の地理的なサイズや人口などが勉強会という仕組みといいバランスを持っていると感じた。東京は人口が多いので、勉強会のテーマがどんどん細分化し、ニッチ化していく。内容もどんどん先端化してく。技術は技術で、どんどん細分化していく。それはそれで良いのだが、もう少しクロスオーバーな話題をクロスオーバーな参加者で議論したいと思う。20〜30人規模の勉強会であれば、それも可能だと思うが、東京でそのような勉強会を開催するのは、人が多すぎて逆説的ではあるが、難しいような気がする。参加希望者がすぐ定員オーバしてしまうし、大きな会場をおさえて100人を越えるような大規模イベントでは濃い議論というのは難しくなる。それを、博多規模の都市だと、Webデザイナとプログラマが同じ勉強会でわいわい議論をしている。特に言語の縛りもなくかろやかにクロスオーバしているような感じである。さらに職住接近で、終電を逃しても2000円程度で帰宅できて、飲み会でがっつりとことん議論するというのも可能である。東京では終電を逃がすと大変なことになるので11時過ぎには大抵お開きになる。重要な議論は飲み会でなされる。

福岡だけではなく札幌でも同様な勉強会の横断的コラボレーションがはじまっていると聞く。地方都市が地方都市の魅力を生かした地域振興をそれぞれ図っているような印象を持つ。単に東京のコピーではない、独自性と普遍性を持つというのは本当に素敵だなと思った。

地域、行政、企業、個人のコラボレーションのサイズが大きすぎることもなく小さすぎることもない。美味しい食べ物と暖かい人々。職住接近。勉強会勉強会はいろいろな事を教えてくれる。

九州Ruby会議 01

http://regional.rubykaigi.org/kyushu01

飛行機の関係で午前中のセッションしか聞けなかったけど、すげー、福岡熱いぜ、Ruby熱いぜ、という熱気を感じさせる素晴しいRuby会議だった。

ustream.tvのビデオクリップが下記にある。http://www.ustream.tv/channel/kyushu-ruby-kaigi

どんなにインターネットが発達して簡単にインターネット中継が出来るようになって、動画で会議を聞けるようになったとしても、実際に人と会って、その場に居て、その空間を共有する価値はなくならない。むしろ、インターネットの発達によって情報交換のコストが下った分、ディジタルで共有できない、アナログ情報の価値の貴重性が増したと思う。

カンファレンスは現場だ。現場に参加することに意義がある。それを再確認した思いがある。

さて、午前中のセッションであるが、新井さんのプレゼン資料を一切使わない語りだけの基調講演にどぎもを抜かれる。カッコイイぜ。やるな。いつかはプレゼン資料にたよらないプレゼンをしたいと思うが、多分かなわないことだと思う。

「福岡Rubyビジネス拠点推進会議(F-Ruby)の取り組みについて」で福岡市の取り組みについての紹介があったが、行政の現場の人の現場ならではの言葉には力があった。正直言えば、全く期待しないで聞いていたのであるが、午前中のセッションの中ではわたしのとっては一番魅力的なセッションであった。なんで行政と企業とコミュニティとの距離がこんなに近いのだ。すげーすげーと思った。アポ無し突撃なんてのは、お役所仕事ととは到底思えないなあなどと思った。懇親会でお話を伺いたかったが、前述の様に今回は飛行機の都合で残念であった。

AIPやRBCなどの話も、福岡はじまったな、という感を強くさせて、九州Ruby会議やばいなと思った。次回あるなら、懇親会も含めてフル参加したいと思った。

Ruby会議で技術セッション以外でこんなに心を動かされたのは初めてである。*1

行政、NPO、企業、コミュニティの距離が近い。地方都市の凄みを学んだOSC2008福岡&九州Ruby会議01に参加した、博多出張であった。

日記を書くまでがOSCでありRuby会議なので、へろへろになりながらも日記を書いた。

*1:toRubyの話も泣いた。そー言えば今思い出したけど