未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

風をつかまえた少年

http://www.ted.com/talks/william_kamkwamba_on_building_a_windmill.html William Kamkwambaというマラウイに住む少年が14歳の時、手作りの風車で発電をした。TEDのビデオを観てほしい。

貧しくて中学校に行く余裕もない。近所の小学校の図書館で「物理学入門」や「エネルギーの利用」などという本を読み、独学で電気を学んだ。自転車のダイナモを利用して発電をするというアイデアを思いつき、友人の助けをかり風力発電を作ってしまった。

魔術の支配する村で育った少年。2000年ころの干ばつでは飢餓により餓死者が出たり、コレラマラリアエイズなどでの死者も多い。
わたし自身、マラウイと言う国がアフリカのどこにあるのか知らなかった。アフリカ中央部、タンザニアモザンビークザンビアに囲まれる国なのであるが、そもそも、タンザニアモザンビークがどこにあるのかすらよく分かっていないので、地図でみても、ふーん、という感じである。

そのような村で育ったカムクワンバ少年が風車を作り、それが評判を呼び、2007年のTEDカンファレンスに招待されることになった。そして、それをきっかけに彼の活動が広く知られるようになった。本書はその歩みを伝えている。

誰からも教わらずに図書館の本から風力発電を作ったという奇跡。希望に満ちた一冊である。I tried, and I made it.

ありがとうございます 2年前 私はタンザニアのアルーシャでTEDのステージに上がり 私の一番の自慢である発明品について簡単に話しました 私の人生を変えた単純な装置です

それ以前 私は マラウィの家から 外に出たことはありませんでした コンピュータを使ったことはなく インターネットも見たことがありませんでした 当日 ステージの上で私はとても緊張していたんです 英語が出てこなくなって 吐きたくなりました (笑) あんなにたくさんのアズングに囲まれたのは初めてでした 白人のことです (笑)

前回 話さなかった話があります 今は晴れやかな気分なので 今日はその話をしたいと思います 私は7人兄妹で そのうち男は私だけです これは父と小さかった時の私です 科学の驚異に気がつく前の私は 貧しい農民の国にいる― ごく普通の農民でした みんなと同じく トウモロコシを作っていました

ある年 私たちの運命は激変しました 2001年にひどい飢饉に見舞われたのです 5か月もしないうちにマラウィ人みんなが餓死し始めました 私の家族は夜に一度だけ食事をしました みんなでンシマを分けると 3口分にしかなりません 食べても体には何も残らず やせ衰えていきます

マラウィで中等学校に行くには 授業料を納入しなければいけません 私は飢餓のために学校を中退せざるを得ませんでした 私は父を眺め 乾ききった畑を眺めました そこには受け入れられない将来がありました

私は学校にいられることが幸せでした ですから 私は教育を受けられるなら なんでもやろうという気持ちになりました そして図書館へ行きました 科学系でも特に物理の本を読みました 英語はよく読めませんでした 図解の周りに書かれている言葉を 学ぶために図解や絵を使いました

ある本から風車の実用的な知識を得ました その本は風車は水を汲みあげて発電できると書いてありました 水を汲み上げられれば灌漑ができます その当時 見舞われていた― 飢餓への防衛策となります ですから私は自分の風車を作ることにしました でも 材料がありませんでした 私は廃品置き場へ行って 材料を集めました 母を含むいろんな人が 私は狂ってると言いました (笑)

ラジエータファン 緩衝器 ポリ塩化ビニールパイプを見つけました 自転車の車輪と古い自転車の ダイナモを使って 私は 装置を組み立てました 初めは電灯が一つでしたが 4つまで取り付けました スイッチもつけ ある絵を参考に作った― ブレーカーまで作りました 別の装置が灌漑用の 水を汲み上げます

私の家の前には人が列を作り始めました (笑) 携帯電話の充電をするためです (拍手) 追い払うことは出来ませんでした (笑) リポーターもやって来ました それがブロガーへと伝わって それがTEDいうところからの電話に繋がったのです 以前は飛行機を見たことがありませんでした ホテルに宿泊したこともありませんでした だからアルーシャでのステージでは 英語が出てこなくなったのです 私が言ったのは “私はやってみて そして作りました” というようなことです

私のように 夢を追うにも 困窮しているアフリカ人や 貧しい人みんなに向けて 言いたいことがあります 神のご加護がありますように いつか これをインターネットで見ることがあるでしょう 自分を信じてください と私は言いたいです 何が起ころうとも諦めないで ありがとうございます (拍手)