未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

花見的な何か

最近どうも心がどんよりして晴れない。地震で何か直接的な被害を受けたわけではないのだけど、連日TVで報道されているものを見たり、いろいろなところの情報に触れているうちに、なんとなく空気としてどんよりしている。

宴会は自粛ムードだし、一方で過度な自粛はむしろ復興のさまたげになるので、支援のために宴会をどんどんやるべきだみたいな話もある。震災で花見どころではないという話はもちろんわかるし、だからと言って東京でのほほんとしているわたしたちが花見をしないからと言って復興が加速するわけでもない。むしろ経済活動を活性化することが復興につながるので、花見は自粛ではなく積極的にやって経済活性化に貢献すべきだという意見もある。

しかし、声を大にしていいたい。花見はしたいからするのであって、被災地のための復興支援のためでもなんでもない。だれかのためにする花見は花見の名を借りた偽善である。花見は花見のためにある。ドンっ(演台を叩く)

最近の若い人たちは、花見のいろはをあんまりご存知ないだろうし、誰も教えてくれなさそうなので、ここに記しておく。あくまでもhyoshiok風の方法論なので、鵜呑みにしてそのままコピーするのではなく自分なりにアレンジしてご利用いただきたい。

順不同。

1)花見を楽しむと決意する。何事も花見をやろーと思い立つことからはじまる。これがないと何もない。最初の一歩である。
2)花見の場所を決定する。会社の人と行くのならば会社から歩いていける場所が王道である。もちろん、靖国神社、上野公園など花見の名所もあるが、今年に限っては自粛ムードなので、利用できない。会社帰り同僚と行くのなら、やはり、会社のそばの公園などがよい。友人や家族と行くのなら、行きたい所にいけばいい。
3)酒とつまみを調達する。会社の人と行く場合は、そばのコンビニやスーパーで調達する。買出しは、昔は新卒・若手の仕事であったが、最近は少子高齢化年功序列の崩壊の影響もあり、特に誰と決まっていない。誰かが全員分を購入するというのは、一見効率がよいように見えるが、すべての人の好き嫌いを調整することは不可能だし、量の過多を見積もることが非常に難しいので、ウォータフォールみたいに柔軟性がなく、おすすめできない。エコでもない。おすすめは、各自、自分の飲みたいもの食いたいものを持ち寄る方式である。わたしは、ビールさえあれば幸せなのでロング缶1パック(6本)を持参する。ワインを持ってきた人と物々交換をしちゃったりする。
4)暖かいものを着ていく。春といっても夜は冷えるので一枚多く着ていく。マフラー、手袋なども、あっても困らない。昼間にやる場合は、それほど防寒に注意する必要はないが、会社帰り、夜の場合は、防寒用具は必須である。
5)その他、あれやこれや。ゴミは持ち帰る。ゴミを減らすためにマイカップなどを持参する。飲みすぎて回りに迷惑をあまりかけないようにする。むしろ全然知らないグループと友達になっちゃたりすることも楽しい。

学生時代、多摩川園のあたりに学校帰り花見にいったのであるが、よっぱらったサラリーマンの団体に、これよかったら食ってよ、飲んでよということでいろいろご馳走になった。太っ腹である。見習いたい。花見がとりもつコミュニケーションだ。

花見のことをあーだこーだ考えていたら、自分のなかにあったどんよりした気分が少し晴れてきた。あ、ひょっとしてこのどんより感は自分にとって飲み会が足りなかったってこと?え?そーなの?

春は花見だ。花見はわたしのビタミンなんだなということがわかったのが今回の収穫なり。

告知:4月8日、鮫洲運動公園にて花見します。自分の飲み食いしたいものを持ちよりのこと。参加資格、花見を楽しむ覚悟。