Fearless Changeアジャイルに効く アイデアを組織に広めるための48のパターンを熟読中
Fearless Change アジャイルに効く アイデアを組織に広めるための48のパターンを読んだ。
監訳者の川口さんから本書を貰って読んだ。アイデアを組織に広めるための48のパターンが記されている。
あなたのアイデアが組織に受け入れられないのは、単に上司が頑固者で物わかりが悪いからではない。優秀なマネージャでも新しいアイデアを試す事には躊躇がある。どんなに論理的な理論を組み立てても、多くの人は感情で物事を判断したりする。
組織には文脈がある。文化がある。それを理解しない事には、組織の中で生きていく事は難しい。
会社のような営利組織であろうが、コミュニティーのような非営利の組織であろうが、その動作原理には共通性がある。
そのような共通性をパターン言語の形式で紹介したのが本書である。
パターンを読む方法論として、先頭からずんずん読んでいくというのがあるが、それだけだと、アタマを右から左へ素通りするだけなので、一工夫してみたい。
例えば、本書を読みながら、自分が試してみたことがある、パターンを列挙してみよう。そして、それを試してみた時の、状況、問題、試してみた結果などを記してみる。一人ワークショップでもいいし、組織の同僚と話をしながら行うのもいい。
同じパターンなのに、ある人はうまく行ったり、別の人はうまく行かなかったりとか、いろいろな発見があるかもしれない。それを議論することによって新たな発見、気づきがあると思う。
例えば、わたしは会社の中でオープンソースソフトウェア(OSS)を普及推進するためにエバンジェリスト(1)として活動している。情熱をもっていろいろな人に働きかける。
あるいは、自ら学んでいく人を増やすために、社内勉強会(25)を開催したり、仲間を見つけるために、ブラウンバック・ミーティング(7)を行う。
まだ全部のパターンを読通していないので、一つ一つ噛み締めるように熟読したい。そして、この本について、同僚や知人たちとお話をしたいと強く思っている。ぜひあなたも読書会に参加して欲しい。そして議論をしよう。