未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

ゲーデル、エッシャー、バッハ始めました

ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環 20周年記念版を読書中だ。

スゴ本オフを下北沢のB&Bでやった時に本棚の奥に鎮座している本書をゲットした。30年以上前に書かれた本の20周年記念版の翻訳である。

20周年記念版には、著者による序文が付いている。本書は何について書かれた本なのか?

評判は昔から聞いていたいのでいつかは読んでみたいと思って今に至るわけであるが、何の本なのだろうか?数学の本かなと予想しつつも読み始めた。Facebookで知人たちは、デザイン、数学、Art、思考の本だとか何とか。

序文で、著者は1980年に本書(ゲーデルエッシャー、バッハをGEBと略す)がニューヨークタイムズのベストセラーリストに載った時(それもすごい話であるが)、タイトルの下の『実在は相互につながった組みひものシステムだとする科学者の論考』という要約がついたのだが、それについて全くもってたわごとなので講義したということを記している。

表題がすべてを語っていると多くの人が考えた。数学者と画家と音楽家についての本だと。著者はGEBはこの三人についての本などではまったくないという。ではGEBとは何なのか?何に関する本なのか?

序文の4ページ目(P-4)によると「GEBは、生命のない物質から生命のある存在がどのように生まれるかを述べようとするたいへん個人的な試みだ。自己とは何であり、石や水たまりのように自己をもたないものからいかに自己が生まれるのか。(中略)。GEBは、ゆっくりとアナロジーを組み立てることによってこうした問題に取り組む」

何に関する本なのか?読み解くことによって徐々に明らかになるのだろうか?自分は本書の謎を読み解けるのだろうか?興味は尽きない。

20周年記念版で追加された序文だけで40ページある。索引も含めると本文は763ページある。鈍器にもなる大著だ。

序論、第1章、第2章(79ページ)まで読んだ。時間はかかるが読み進めるのが楽しみだ。どんな世界が待っているのだろうか。

時々、感想をここで報告するつもりである。かつて「虚数の情緒―中学生からの全方位独学法」の感想を書いたのと同様に。

虚数の情緒