読書力、齋藤孝著、濫読日記風、その24
読書力 (岩波新書)を読んだ。
著者の主張は明確だ。著者は、本は「別に読まなくていい」ものではなくて、「当然読むべき」ものであると主張する。
読書力とは何か、なぜ読書力などということを言い出すことになったか、そして、どのように本を読むかということを記している。本を読むことはスポーツのように訓練をすることによって上手になっていく。本を読めない人は、その訓練が足りていないのだという。読書力をつけるには、目安として「文庫百冊・新書五十冊を読んだ」こととしている。
私は本は楽しみのために読むので、どんな読み方をしてもいいし、人に読めとまでは言っていない。もちろん、読まないより読んだ方がいいとは思っているが、たとえそのようなことを言ったとしても、読むやつは読むし読まないやつは読まないので、読まねばならないと他人にいうのは無駄だと感じる。
著者は、もっと強い立場だ。「読書はしなくても構わない」ものではなくて、「読書は必要」だと強く主張する。
著者の主張に感化されたのか、やっぱり、そうだよなあと思う。本書を読んで若い人に「本は読んでも読まなくても自由だ」というのは無責任すぎると感じた。
何を読むか、どう読むかは自由だとしても、「本は読むべき」だという主張には肯定せざるをえない。本書はそれだけの説得力がある。
技としての読書として、具体的に読書力を作る方法を指南している。読書力は自然に身につくものではなくて、それなりのステップ(訓練)が必要だ。詳細は本書に譲るとしても、音読し、線を引きながら読み、ギヤチェンジしながら読む方法を紹介している。さらに読書によってコミュニケーション能力を向上させる方法を紹介している。
最後に文庫百選、ブックリストが付いている。実践的なブックリストなので参考にして自分の読書の幅を広げてみたいと思った。
濫読日記風
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- 濫読日記風、その10 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 濫読日記風、その9 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 濫読日記風、その8 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
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- 濫読日記風、その5 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 濫読日記風、その4 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 濫読日記風、その3 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 濫読日記風、その2 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
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