未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

Hit Refresh(ヒット リフレッシュ)、Satya Nadella著、濫読日記風、その35

Hit Refresh(ヒット リフレッシュ) マイクロソフト再興とテクノロジーの未来を読んだ。

英語版を購入したのだが、積読していたら、日本語訳が出て、本書に対する話題が、昨日受講した斎藤さんのIT塾で出て、とっとと読まないと話題に遅れると思って泥縄式に読んだ。

2014年にマイクロソフトのCEOに就任したサティア・ナデラの自伝だ。就任して3年ほどなので自伝を著すにはいささか早すぎるのではないかと言う外野の声が聞こえてきそうであるが、彼のこの3年の実績を考えると早すぎるということはない。

本書は、彼の生い立ちから始まり、マイクロソフトの文化、現状を赤裸々に語っている。

彼は「文化」を、個人のマインドセットで構成される複合的なシステムとして捉える(132ページ)
文化を構成するのは個人だ。

キャロル・S・ドゥエック博士のマインドセット「やればできる! 」の研究を引用して、人間のマインドセットにはFixed Mindset(固定的なマインドセット)とGrowth Mindset(成長マインドセット)があって、前者は自分を制限し、後者は自分を前進させる。(133ページ)

サティアはマイクロソフトマインドセットを明らかに「成長マインドセット」に変えようと努力している。そして社員個人の成長を求めている。

彼はWindows一辺倒だった会社を、クラウド時代に適応させ、モバイルファーストに変えた。人工知能量子コンピュータにも十分リソースを割いている。

彼の現時点での考えを知る貴重な一冊になっている。マイクロソフトの動向を知りたい人にはオススメである。



濫読日記風