未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

研究のコモディティ化

OSの開発とか研究というのはかつてはそれなりの設備と人員とお金が必要だったわけだが、設備の問題に関してはムーアの法則を持ち出すまでもなくCPUのコストパフォーマンスが劇的に向上したため、ある意味解決したと言ってもいいかもしれない。ちょっとしたシミュレーションなんかは簡単にできちゃったりする。例えば1MIPSのマシンで100日かかるようなシミュレーションが最近のプロセッサだったら一時間程度で完了するとしたら、かなりお気楽にいろいろな事を実験できることになる。

研究というのが試行錯誤の積み重ねであるとしたら、一つの試行のサイクルが100日と1時間では勝負にならない。当然1時間の圧倒的な勝利。

当時試したくとも試せなかったクレージーなアイデアも一時間の試行ですむならお気楽に試せる。というような事を世界中の誰か一人でも試してみてそれがそれなりのインパクトがあるならば誰かがそれを発見して世に問うなんて事が起こっても不思議はない。

わたしはそれを研究のコモディティ化と呼んでいるのだけど、バザール的な研究がプロの研究者の研究を凌駕してしまう日も来るのでは妄想してしまう今日このごろ。