日記を書いて
この一月くらいblogというか日記を書いてみて大昔「シリコンバレー日記」を書いていたころとの違いというか変化を実感した。日記を書くためにいろいろなblogとかを読んだのだけれど、恐いくらい面白いblogがいっぱいあった。すげーなあ。
わたし自身はblogと日記の違いを厳密に意識していないので、おおざっぱにblogとしてくくると、この7〜8年の変化。
- 圧倒的な量と質の向上
とてつもない数の良質なblogが氾濫している。当事者にしか語れない一次情報を発信する人々。有機的に絡み合う良質な議論がそこにはある。
もちろんかつての日記者のネットワークにも議論の連鎖はあることにはあったのだけどトラックバックのような簡便な仕組みはなかったので双方向の議論と言うよりも一方向の引用、被引用という関連がほとんどであったように思う。
- ツールの使い勝手の変化
当時はHTMLのタグをエディタでちまちま手で打っていた。必要なタグはせいぜい数種類だったのでどうってことはなかったが、それでもときどきHTMLのタグのリファレンスは必要だ。そうやって作ったファイルをいちいちFTPクライアントで転送し、index.htmlをまたまたエディタで変更し新しくアップロードしたファイルをWebのページから読めるようにする。リンクを張る作業である。ふー。面倒くさい。
トラックバックなんて変更を相手方に知らせる仕組みもない。アンテナは初期的な実装があったけど、わたしは使っていなかった。興味のある日記を巡回していて、ブックマークが整理不可能な感じで増殖していった。
それが、どーだ。「日記を書く」をクリックするだけで、なんでもやってくれるぞ。HTMLのタグってなんだ。そんなことは当然考えなくてもいい。FTPクライアントって何?という世界である。index.htmlどころか、見出しもカレンダーも勝手に作ってくれる。うー簡単である。
そーいえば、どっから参照されているかなんかはWebのアクセスログを生で見ていたのである。そんな手間暇は一切いらない。
- デザイン、スタイル
わたしはいまだにテキストオンリーでいいやと思っているけど、きれいなデザイン、絵や写真、イメージなんかを多用したカラフルなblogが主流である。ブロードバンドの普及によるところ影響しているんだろうなあ、とか思う。
まあ、そんなこんなで老兵は驚くやら戸惑うやらのblog体験記である。