未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

誰が開発者を育てるのか

プログラムは人が書く。いいプログラムは優秀なプログラマにしか書けない。人が全てである。そして優秀なプログラマが最も貴重な資源であるということについて、もう少し議論があってもいいと思う。価値を創造するのは機械ではない。生身の人間なのである。

人材育成という言葉は手垢にまみれているが、それでもあえていう。ソフトウェアの開発者をどのように発見し教育するのか、社会的共通資本の観点から議論をするべき時が来ていると強く思う。

広い意味でのコミュニティというのは、構成員が、コミュニティの規範のもと、それぞれの意志に従って自由に活動することによって維持されていく。

教育というのはコミュニティが担うべき重要な役割である。優秀な人材を継続的に供給する仕組をコミュニティ自身がもたないといつかは開発する人がいなくなってしまう。プログラム作りの基礎的な訓練だけではなくコミュニケーション力、調整能力、人間的な魅力をかねそなえた人材を育成する必要がある。

わたしはOSSの利用が社会にとって必要かくべからずの存在になるにしたがって、開発コミュニティも牧歌的なコミュニティから変貌せざるおえないという主張をした。個人のボランティアを主体としたものから様々な利害を持つ企業へ開発の主体がうつるだけでなく、今後はNPOやNGOさらには政府機関もコミュニティへ参加してくるようになると思う。