未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

ところでグローバルってなんなのよ

グローバルな展開とか国際化というと、日本だと、西側諸国というか、ほぼ間違い無く米国の方に顔を向けてのお話になる。ITの場合、そのほとんどが米国発なのでしょうがないっちゃーしょうがないのだけど。

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0412/01/news009.html
もグローバルというのは、そーゆー事を暗黙の前提にしているような印象をうけた。(あくまで印象ね)

昔昔わたしがソフトウェアの国際化というものに関っていた時、常に念頭において議論していたのは、「国際化というのは多様性を認めることだ」。何か一つのものに統一することではなくて、多様性を認める仕組みを考えるという立場であった。多様性を認めた上で、より長期的にコストの安い方法を模索する。そーゆーような立場であった。

Unicodeという発想は、多様性というより、コードを統一化することによって、いろいろな便利なことを追求するというような感じなので、最初は、個人的にはいろいろ反発もしたが、Unicodeを受け入れるメリットの方がはるかに大きいと感じて転向した。Unicodeを利用しても多様性を損なう事のない実装というのは不可能ではないと思いにいたったりもしているので。

OSSの発展にしても、米国主導(?)のスタイルではなくて日本的な発展のスタイルがあってもいいと思う。*ーjpというユーザーグループがあってもいいし、ユーザーグループのミーティング主体の活動があってもいいと思う。弊害がありやなしや。

実はオフラインミーティングが多いと言うのは日本、特に東京と言う地域性のメリットであるということを気が付いている人は少ない。南武線沿線あたりには日本のハードベンダーの工場、研究所がいっぱいあって、溝の口あたりで宴会をするとFNHの研究所の濃い人がぞろぞろ集まったりする。会社の枠組を越えて、ぞろぞろ集まる濃い人達。ネット系のギークは、渋谷とか、恵比寿とか、六本木あたりにいっぱいいたりする。メーリングリストで濃い話をして宴会でまたまた濃い話をする。濃い話のスパイラルである。どんどん濃くなる。

この日記でも再三紹介しているがYLUG(横浜Linux Users Group)のカーネル読書会。これは東京だからどーにかできるような気もしていて、東京をのぞくとシリコンバレーとかごく一部の大都市でないとなかなかできないんじゃないかなあと思ったりする。濃い人密度が高い都市でないと話が続かないから。

まあ、とはいうもののOSS開発者の絶対数が多くは無いという印象はわたしも持っているのだけど、それはそれで、どーにかしなければいけないとも感じているのは確かである。

で話をごろっと戻して

「肝心なのは日本で閉じることなく、グローバルに出て行くこと」(佐渡氏)

ここで「グローバル」というのを暗黙には米国(ないしは欧米といわれているところ)を指しているのではないかと、勝手に推測する。まあいいけど。

わたしの最近のブームはもちろん、日中韓である。今年は近年まれに見ない程、パスポートに出国入国のスタンプが押されているのだが、紅旗(中国)やHaansoft(韓国)と提携しているのだから当り前と言えば当り前。

さらに北東アジアOSS推進フォーラムなんつーのも加わっちゃったものだから、あっちへ行きこっちへ行き。