未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

人材育成

id:hyoshiok:20041216での「今求められるオープンソース人材像」にコメントをいっぱいいただきありがとうございます。(ぺこり)

LPIって何よと言うかたは、こちらをクリック→http://lpi.or.jp/
Linux関係の資格認定制度なんかをやっているNPOだ。その認定試験なんかを実施する会社の一覧はhttp://lpi.or.jp/school/list/index.shtmlを参照のこと。いわゆる学校法人はほとんどなくてIT系のセミナーや研修を行う会社がほとんどである。高度なIT系の知識を獲得するというニーズは少なくないのでそこにビジネスチャンスが生じるのであるが、一方でパソコンの使い方、ワードやエクセルの使い方みたいな駅前PC教室という類のスクールの需要も少なくない。ここでは後者ではなくて主に前者のお話をする。

Linux関する知識を得ようとしたら、自前でばんばんインターネットとか本屋で適当な書籍を購入するか、友人知人に聞きまくるか、まあどうにかして自前でやるか、それとも上記のような研修を受けるか。この手の知識を獲得しようとした時、社会人にとっては大学というのは、ほとんど役にたたない。最近ではちょびっと変わったのかもしれないが、社会人が気楽に大学で授業を受けると言う事はほとんどできない。公開講座みたいなものもあることはあるが、うーん、ちょっとちがう。http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/15/08/03081901.htm IT系の講座はほとんどない。大学は社会人教育の機能を放棄しているのか?とさえ思う。

結局、研修会社が提供する研修を受講するのが手っ取り早いが、先日指摘したように、オープンソース開発者向けの講座を持っているところはほとんどない。

研修を供給する側と需要のギャップがある。さらに言えばその研修の需要には求人という人材に対する需要がある。XXXというスキルを社員に身に付けさせたいと言う事は、XXXというスキルを持った社員を欲しいと言う事に他ならない。研修を供給する側はその情報をもとに研修のコンテンツを作成すれば満足度の高い講座が作れるはづである。原理的にはね。

ここで両者のニーズをマッチングできればなかなか面白いことができるのではと最近妄想している。

研修会社と人材派遣会社がリンクしているということはよく(?)ある話であるがそれをより高度化したものというイメージである。

fjの教祖様のコメントにあるイメージは、「大企業の新卒の大量採用。長期雇用」というパラダイムでのお話と推測するが、わたしが前提としているのは、経験者中途採用、則戦力の雇用体制である。人材の流動性が担保されていないと意味の無い議論になってしまうのだけど。

どのようにそのような人材を育成するかという方法論については別途考えたい。