未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

コードも書かない人に言われたくない

momokuriさんのBLOG http://blogs.da-cha.jp/momokuri.php?m=20050512

人材育成とか、日本発のOSSとか、コードも書かない人に言われたくはない。

というフレーズが盛り上がっている。小飼さんのエントリーhttp://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/21958446.html

....おい、何生意気いってんだよ。コードだけでOSSの世界が回ると思ってんのか?「コードも書かない人」だと?だったら言ってやる。必要経費も出さない奴にOSSがなんだかいわれたかねーよ。コードが書けずとも、コーダーに理解を示してくれる貴重な人たちの手を払いのけるようなことを言ってる奴にフリーソフトウェアがなんたるかいわれたかねーよ。

とえらくご立腹なのである。momokuriさんの「コードも書かない人に言われたくない」という「コードを書かない人」というのは、「コードを書かないがOSSに理解をする人」ではなく、「コードも書かないしOSSを理解もしない人」ないしは、「コードも書かないしOSSを理解しないしするつもりもないのだけど、理解しないだけならまだしも、OSSにたかって、あーだこーだ言う人」を想定しているのではないかと勝手に解釈させていただく。なので、小飼さんの言うところの「コードが書けずとも、コーダーに理解を示してくれる貴重な人たちの手を払いのける」ということを意図はしていないと思うし、結果としても「手を払いのける」ことにはならないと思う。
小飼さんとmomokuriさんの関係、Matzさんの関係が微妙におりなすあやみたいなものかもしれないが。
momokuriさんとしては、

日本の超大手のSIベンダーのお偉いさんが本音としてはベンダーロックインをして暴利をむさぼりたいと思っていて、いわゆるITゼネコン的な、元請、下請け、孫請け、…、というサヤを抜く商売をSIとしょうしてやってい続けたいのだけど、昨今OSSというキーワードがでてきたので、しょうがないから業界のサロンで、「人材育成が問題ですな」とか「日本発のOSSが重要ですね」とか、知ったような口を聞くんじゃない。(ぷんぷん)

というようなことなんでしょうかね。(よしおかによる超訳)小飼さんは、もっとに大人になれよぼーや(よしおかによる超訳)、つーよーなことかと思うのだけど、日本の大手企業のわけのわからないオープンソースにまったく理解を示すことのできないおじさんからみれば、小飼さんもmomokuriさんもそれほど立場は違わないのではないかと思ったりもする。
一方、適宜覚書さんのhttp://dac.lolipop.jp/blog/archives/000315.html

昨今インターネットで鼻につくのはコード書き至上主義とも言えるギークのつけあがりようだ。

というような感覚はあんまりないので、ちょっと違和感がある。kinneko さんのhttp://d.hatena.ne.jp/kinneko/20050515/p2あたりからリンクを手繰っていくといいかも。
それからMatzさんの http://www.rubyist.net/~matz/20050516.html#p01

オープンソースビジネスとえらそうに言いながら、そのほとんどの実態はすでにあるオープンソースソフトウェアを利用するだけ、改めて開発を支援することなどしない、という企業*1が数多くある中で、これ以上開発者に「冷たい現実を認識」させてなにがしたいのか。

多分、わたしは開発者に「冷たい現実を認識」させる作戦はとらない。そんなことは何の意味もない。そうではなくてスーツを着ている人に「オープンソースの夢」を売る。ビジネスとえらそうに言うとしたら、その相手は間違いなくギークではなく、スーツである。最近生hyoshiokはネクタイをしめて、スーツな人たちと会議ばかりしているのは、スーツの人たちに「オープンソースの可能性」を売っているからに違いない。さらに言うとスーツの人たちは優秀な技術者をいっぱい抱えているので、OSSに理解があろうがなかろうが、その優秀な技術者をOSS開発に参加させることがスーツにとってお得なことですよというような事を言ってリクルートをかけるのである。勘違いでもなんでもいいからスーツお抱えの優秀な技術者をこっち側に引っ張ってくるのである。相手の予算と資源を利用して勝負するという戦わずして勝利を収めるという名人芸を披露するのである。(ほんまかいな?)