未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

Desktop Linux

なかなかブレイクしない。デスクトップリナックス。実証実験とかもさかんだが、その成果がデスクトップでもリナックスが問題なく使えるという程度ではなさけない。ユーザーにとって強烈な目に見えるメリットがない限りわざわざデスクトップをリナックスに変える人はそうはいない。当たり前の話である。
まあ、こーゆーことをいうとT社の社長に怒られてしまうのだが、事実だからしょうがない。T社の社長は経済産業省あたりがデスクトップリナックスのシェアの数値目標を持つべきだなんてことを言うわけだが戦後の経済復興の時代じゃあるまいし日の丸ソフトウェアがどうだとかいう話ではないだろうと思う。
デスクトップリナックスが普及するかしないかは最終的にはエンドユーザが決定すべきことで政府が強力に推進すべきことだ、とは言えないと思う。日本のソフトウェア産業を振興するために施策としていろいろな政策を打ち出すことはあってもだ。
マイクロソフトの市場シェアが大きいのは別に米国政府の優遇策があったからではなくて、ビルゲイツが商売に長けていたからである。米国のソフトウェア企業が国際競争力が高いとしたら、その競争力の源泉が企業努力以外の何かの経済状況によって規定されているのなら、それを産業政策として実施するというのはありうるが、それはいったい何なのか?
R&Dに対する政府の支援か?税制か?教育制度か?労働慣行か?日本のソフトウェア産業の国際競争力を阻害している要因はなんなのか?
まあ、そのようなマクロの話はおいておいても、デスクトップがいけていないのはいかんともしがたい。ウィンドウズではなくてリナックスでなければならないなにかが発見できない限りブレイクはしない。
いろいろ知恵をしぼって行きたい。