未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

IPA 未踏ソフトウェア創造事業成果発表会

http://www.mitou-chiba.org/ 笹田さんのセクションに参加した。まつもとさんが裏番組で講演をやっていたのだが、未踏ソフトウェアを優先した♪その後ITPro Challengeに行ったのは昨日記したとおり。

電源があったので、ノートでメモを取った。

これからのRuby

プロジェクトの背景
  2004年未踏ユース
  2005年度上期未踏

プロジェクトの目的
  2007/末 Ruby 1.9.1
  YARV搭載

プロジェクトの成果
  YARVの完成度向上
    バグ修正
    あいまいだった仕様の決定
    …
    最適化

Ruby 1.9
  VMの導入
  文法の変更
  M17N対応
  組み込みクラス、ライブラリの追加・変更
  その他、「ぎゃっ」と言わせる変更

VM
  バイトコードインタプリタ
  2007/1/1に導入

YARVの完成度向上
  仕様の確定
  テストの追加
  バグ対応

Debbuger/Profiler APIの対応

機能追加
  YARV Assembler
  bytecode serializer
  Ruby to C Compiler
    あまり速くならない

機能追加
  Fiber (Coroutine)の対応
  require 'generator'をFiberで実装

最適化
  末尾呼び出しの最適化
  sendの最適化

性能
  高速化技術
    並列実行はまだまだ

性能(ループ)
  速くなっている

性能(microbenchmark)
  SMPだとあまり速くなっていないか?

成果発表
  日本Ruby会議2007
  論文
  インタビュー
  紹介記事

質疑応答
  Q:遅くなりケースは?
  A:特殊なケースでは遅くなる。

パネルディスカッション

これからのRuby

森(楽天)
  サーバー7000台
  Ruby/Ruby on Rails
  ビジネスで多く使われるようになった
  今後ビジネスでどう使われるようになるのか

パネラー

角谷(永和システムマネジメン)
  200人規模の会社、企業向けのアプリケーション

後藤(ネットワーク応用通信研究所)
  指定がなかったらRubyを使う
  コンサルティングで逆にコードを書く時間がなくなった

小島(CTCテクノソリューションズ)
  仮想化とRubyの拡販
  Rubyの営業
  教育コースを作った、資格認定制度

下道(サン・マイクロシステムズ)
  サンの株コードはJAVA
  JRubyに知り合いの知り合いがメンバーにいた

使い方

角谷:普通に使う。受託開発。javaしか選択肢がなかった。
      適材適所。なんでRubyではだめなの?

後藤:まつもとゆきひろを雇用している。ruby-langをささえている。
      rubyの引合がこの2年くらい増えた。
      それまでは、あんまりなかった。
      Ruby Associationを立ち上げた。
        認定試験など。

森:phpカンファレンスで資格がないという議論があった。

小島:Ruby Assocication。法人格を持っているのが重要。
      法人格を持つことによって解決したい。

下道:JRubyは、オープンソースなので、開発者がたまたまサンの従業員。
      Javaはプラットフォームを提供するという立場になりつつある。

森:40%はphp、残り40%Java、残りはいろいろ。
    20人くらいで標準化している。
    大規模分散、スケーラビリティがテーマになるだろう。

笹田:Rubyのサポート体制はどうでしょう?
      オープンソースのサポートについて。

角谷:今のところは困っていない。人命にかかわるところには使っていない。
      Rubyに対してどうこうってない。自分らで何とかする。

森:フロントにRailsを使おうとしている。非常に詳しい人を社内に作る。
    コミュニティと仲良くなる、がポイントとなる。

後藤:バグは自分で直していた。必要ならやる。1.9はいつになったら安定して
      気分よくつかえるのだろう。

森:人材調達。phpユーザいっぱいいるので困らない。Rubyの層が広がるといいな
    と思う。

小島:強制的に専門学校でRubyをいれる。最初っからしょうがなくRubyを使う。

森:刑務所でRubyを習う。ベトナムRubyブーム。

下道:サポートの問題は大きい。責任転嫁の場所を求める。

森:php手軽。セキュリティに穴。
    Rubyはどうか?

下道:人の書いたコードをメンテできるか?
      サラリーマンプログラマが書くとスパゲッティができる可能性ある。

後藤:プラットフォーム毎の知識が必要になってきている。

小島:Ruby使いは幸せそう。

森:楽しそうになってきた。日本活性化すればいいなあ。

質問:
サーバサイドプログラムでどのくらい使われるのか?

角谷:JavaからRubyへという翻訳。
      Javaはなくなることはない。
      場合による。プログラマの数と質。多数がいるところではあんまりうまく
      いかない。
      少ない人数でどうできるか。

後藤:多人数。強い型はJavaが得意。

スケーラビリティは

笹田:やっていきたいが限界があると思う。

森:分散化スケーラビリティの研究

笹田さんへのメッセージ

下道:がんばりたいとおもいます。

小島:CTCからハードを買えば幸せになるビジネスモデル

後藤:今後ともよろしくお願いします。

角谷:健康に気をつけてください。