未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

ITPro Challenge 2008に行ってきた。

ITPro Challenge 2008に行ってきた。雑感をつらつら。

昨年のITPro Challengeがあまりにもネ申イベントだったもので興奮して会場からいろいろ質問をしていたら、矢崎さん(日経ソフトウエア)に、今年は一つ弾さんと司会を…ってなことになってしまい、当日にいたる。(id:hyoshiok:20070908)

確信犯的な発表者のラインナップ。日経BPの会議室で、「あのさー、今年のChallengeどーする」、「めいっぱい、とがった人集めようよ」、「やっぱ、戀塚さんインパクトあったから、Webサービス系から一人ほしいよね」、「モバゲーの川崎さんどーよ」、「それ決まり」、「カーネル系の下の人は?」、「ブートローダーが一番低いからgrubの奥地さんかな」、「宮川さんは西海岸のロックスターってポジショニングだよね」、「白駱駝賞受賞したことだしね」、「まあ、この人選はgihyoでも出来るな」、「うーん」、「刑事告訴されている人どーよ」、「大丈夫か?」、「上説得できっかな?」、「本当の意味での人生かけてハックしている人、呼ばないでどーするのよ」、「じゃ、それでいこう」、「ついでっちゃあなんだけど、司会にhyoshiokで弾さんとかけあい漫才させよ」、「いいねいいねカオスだね」、なんて事が行なわれたかどうかは定かではないが、居酒屋で編集会議をしていたのではないかと思われる程の素晴しいラインナップ。会社員人生全てを賭けたような企画。よく通ったな。多分上司は金子さんのことを知らなかったと思われ。(この段落は120%わたしの妄想ですので、良い子は信じないように)

11時半から、講師打合せ。会場についたら、高橋さんが受付にお待ちで恐縮する。「本日はよろしくお願いします」。弾さん、どーも。しかし、時間通りに来ているのは司会の弾さんとわたしだけで、他の講演者誰も来ていない。金子さんの弁護士さんが、金子さん来るかなあ〜などと恐ろしい事をさらっという。まあ、そんなこんなしていると、宮川さん、奥地さん、川崎さんなどが続々と登場し、最後に金子さん。弾さんはUbuntuスゲーとかzfsすげーとかで奥地さんと盛り上っている。何やらビルドをはじめてしまう。それはいいから打ち合わせ、段取り確認しよーよ、ということで矢崎さん。

会場に行って、マイク確認、ノートとプロジェクタの相性の確認などをする。結構広い会場である。昨年より椅子の密度が低い感じである。ドラは微妙に音量が足りない感じである。弾さんがガンガン叩くが今一なりひびかない。弾さんが叩くのは流石に色気がないのでLLの例を習ってドラ娘を主催者側が用意している。

会場の撮影、録音は自由にどうぞ、というのが最強に素敵である。金子さんの講演以外すべてustream.tvで実況し、後にニコ動などで公開というのもこれからのイベントのスタンダードだな。商業イベントでやられちゃあ他社も追随せざるおえないだろう。素晴しい。

弁当を食いながら開場まで歓談。初対面が多いので場が固い。弾さんはあいかわらずzfsすげーと言っている。それはいいから、ところで川崎さん、開発環境とかどんな感じっすか?とあたりさわりのないあたりから話をふる。そーっすね、…、みたいな感じで和やかに会話が進む。

だ、大丈夫か。このカオス。

どーしても秩序を求めてしまう自分が悲しい。

やはり素面での司会は…

それはともかく弁当も食いおわったことだし、そろそろ会場に行きますか。そうですね。10分前くらいに会場にいったのだが思いのほか出足がしょぼい。会場が広い分、どーしても閑散感がただよってしまう。やはり狭い会場にがんがん押し込んで立ち見が出る位の方が臨場感があってよかったかもしれないなどと主催者側の意向を勝手に無視して思ったりもする。

司会の段取りの打合せもないままいきなりぶっつけ本番に突入した。

川崎さんのお話

モバゲーの開発秘話みたいなお話になるのだが、気分がのらないときは気分がのるまで漫画を読む。それでものらないときは寝る、って子供の夏休みの宿題じゃないんだからメソッド。すげーな。そんな開発方法ありかよという方法である。

ユーザが使いたいものと自分が作りたいと思うものを一致させるように訓練していくという言葉は流石超一流の作家だ。作家と優秀な編集者モデルが成功の秘訣。

すげーな。作家と編集者モデルは、ニコ動も多分そうだなと思った。

おじさんは使ったことがないけど高校生はほとんど使ったことがあるというモバゲー。今後おじさんモバゲーユーザを増すことが課題かなと思った。

奥地さんのお話

grubはいつもお世話になっています(ぺこり)。

「できないから、やらない」ではなく「やらないから、できない」のだという明確な主張。素晴しい。その通りだと思った。

経営とプログラミングは違うじゃないですか、というわたしの質問に対し、「同じようなものですよ」という回答があって、弾さんが、「そうそうそれはユーザーランドのプログラムとカーネルのプログラムですよ」などどわけのわからない事を言うから、それじゃあ分らないよというと会場で受ける。

宮川さんのお話

適度に司会者をいじって笑いをとる。スピリチャル系のプレゼンではないと宣言していたが、そんなことはなくスピリチャル系だったと思う。

オープンソースにするメリットというのは新入社員のOJTコスト削減、開発チームのモチベーションアップなど。自社開発ツールであればあるほどオープンソース化しておくことにメリットがある。なるほどね。

CodeReposでWhat are you coding? twitterのWhat are you doing? のパクリ。さっそくcojiさんが、それパクっていいっすか?と突っ込む。素晴しい。

Six Apartに転職した経緯はBen(創業者)に履歴書としてCPANの自分のコード(のURL)を見せたから。コードが履歴書。素敵すぐる。

「コードはあなた自身を変える」

Shibuya.pmYAPCは凄いよね。LTなんていうスタイル確立したしね。東京には本当に毎日毎日凄い量の勉強会があって、IT勉強会カレンダーで確認できるけど、日本人って勉強会好きだよね。「勉強会には行くんですけどね」

金子さん

プログラム作ったら逮捕されちゃった、というような事をさらりとおっしゃる。この一言にぐさっと来る。Coding is not a crime という言葉を宮川さんは紹介していたけど、本当にそう思う。酷い話だと思う。自分はどうすればいいのだろうかと思う。そんなことを考えていたら頭がグルグルしてきた。

孤高のプログラマである。プログラムを自由に作るという事に人生を賭して生きている方である。

LT (Lightning Talks)

みんな真面目すぎるなあと思ったのは昨今のLL界のネタ系LTに毒されているからか。そうに違いない。

例えばひげぽんのプレゼン(フォーマンスチューニングの話)は王道中の王道。いいエンジニアリング。まあ教科書的といえば教科書的なんだけど。

雑感

司会がやっぱりちょっと雑な印象があるので、もうすこしやりとりを練っていた方がよかったかもしれない。弾さんは同意しないかもしれないけど。

どの講演者の皆さんもすげーすげー。うんうん、そうだそうだと思うお話ばかりで本当に勉強になりました。講演者、参加者の皆さん、弾さん、そして当イベントを企画主催いただいた事務局の皆さん、本当にありがとうございました。