中国でもっとも有名な日本人の話を聞いた。
昨日、GIEシンポジウム Asian Cloud Manifest - Cloud Computing, Asian Growth, and Regional Integration なるものに参加した。http://gie.sfc.keio.ac.jp/sympo101115/index.html
コメンテーター、パネリストは、錚々たる人々で、Microsoft Chief Research and Strategy Officer, Craig Mundieなどなど。
KIM KWANGSU 氏 (Director, Privacy Protection and Ethics Division, KCC (Korea Communications Commission)) Dr Chung PEICHI 氏 (Assistant Professor Communications and New Media Programme National University Of Singapore) 石井登志郎 氏 (衆議院議員) 内海 善雄 氏 (前ITU事務総局長) 加藤 嘉一 氏 (北京大学 リサーチャー) 谷脇 康彦 氏 (総務省情報通信国際戦略局情報通信政策課長) 山田 肇 氏 (東洋大学経済学部総合政策学科教授) 國領 二郎 (慶應義塾大学総合政策学部長) 〈順不同〉 モデレーター: 金 正勲 (慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科准教授)
その中で北京大学リサーチャーの加藤嘉一氏というのが謎である。しかし、この人の話が一番面白い。tsudaっていた人をがしがしRTしてしまった。
https://twitter.com/#!/mojosgy/status/4102333864615936
中国のネット人口は、4.5億人。そこに世論があり、そこでの意見を、中国政府が無視できない状況が産まれている! (#GIE_cloud live at http://ustre.am/pPpK)
https://twitter.com/#!/mojosgy/status/4102748442198016
公共の民主的活動が制限されているので、逆にネットがリアルな議論の場になっている。 為政者が迎合していくことが起きている! (#GIE_cloud live at http://ustre.am/pPpK)
マスメディアからうかがい知れない中国のリアルな話がばしばし出てきていた。めちゃくちゃ面白かった。クラウドのクの字も出てこないけど、圧倒的なリアリティがあった。
後に聞いたのだが、中国で一番有名な日本人だそうだ。中国語で発信しているらしい。うーむ、面白いなあ。
https://twitter.com/#!/mojosgy/status/4105589525323776
中国ネット界で世論形成に影響を与えることを意識して積極的に活動している人たちを、「公共知識分子」というんだね。良いね。 (#GIE_cloud live at http://ustre.am/pPpK)
20世紀型の民主主義というのは選挙によって世論が表明されるけど、中国は従来型の選挙という仕組みではなく、インターネットという制御不能の空間で「世論」が示される。
世論の意味がインターネットによって変わってきている。
中国という地域については、経済によるプレゼンスの大きさが喧伝されているが、加藤氏の話を聞くと、それだけではなく、中国というインターネットの世界最大ユーザがインターネットの新しい利用方法を模索している姿が見え隠れする。未来的な何かが出現しつつある予感がした。