未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

学びのパターン・ランゲージを用いた一人で対話ワークショップをやってみる

学びのパターンは「創造的な学び」のコツを記述したもので慶応湘南藤沢キャンパスで開発され利用されている。詳しくは以下参照。
http://learningpatterns.sfc.keio.ac.jp/

40個の学びのパターンが記述されている。そこでそれを深く理解して、自分の創造的な学びを広げるために一人で対話ワークショップをやってみる。一人で対話というのは定義により矛盾しているが、それについてはそのうちふれる。

一人で対話ワークショップを以下のとおり実施してみる。

  1. 学びのパターンを読む。(読んだ)
  2. 自分の体験した学びのパターンに印をつける(つけた)
  3. 自分の体験したパターンについて、どのような状況のとき、そのパターンを使ったか、そして、どのような結果を得たかを記して公開する。気づき、感想なども記す。(イマココ)
  4. 未経験なパターンの中で、これから体験してみたいパターンをいくつか選ぶ
  5. 友人知人に、1)〜3)をやってみることをすすめて、自分の体験したいパターン経験者を探し、対話する。

自分の体験した学びのパターンについて

学びのパターンは全部で40個ある。それぞれに、パターン番号、パターン名、概要説明、イメージ図、状況、問題、フォース、解決、アクション、関連パターンが2ページで記述されている。一つ一つは簡潔に記されているので、読むだけであれば1時間もあれば全て読める。読みながら、自分の体験した学びのパターンに印をつけてみよう。

最初のステップは、自分の体験したパターンについて、どのような状況のとき、そのパターンを使ったか、そして、どのような結果を得たかを記してみる。気づき、感想なども記す。

以下は、それを実際にやってみた。「学び方」を学ぶということの実践である。

No. 0 学びのデザイン

説明:自分で自分の「学び」をデザインする。
問題:流動的で複雑な時代だからこそ、自分が何をどのように学ぶのかを考える必要がある。
解決:先人たちの「学び」のコツから学び、それらを組み合わせながら、自分の学びをデザインする。
やったこと:今回、学びのパターンを読みながら、それを参考にしつつ、自分の中に実践するために、この日記に記してみた。学びのパターン(名前、説明、問題、解決など)を写経することによって、理解しつつ、日記に記すことで実践の中で取り入れてみた。

No. 1 学びのチャンス

説明:「学びのチャンス」は、与えられるものでも探すものでもなく、自ら作り出すものだ。
問題:学びの機会を与えられることに、慣れてしまってはいないだろうか?
解決:自分が今いる環境を前提として、どうすれば学びたいということをうまく学べるかを考え、実践する。
やったこと:学び方を学びたいという動機で、この日記を記してみた。パターン・ランゲージについての文献も図書館で調査してみた。

No. 2 創造的な学び

説明:必死に「覚える」学びから、「つくる」・「実践する」なかでの学びへ。
問題:「学ぶ」ということが、苦痛で面倒なことだと感じてしまう。
解決:自分の興味・関心に関連する何かをつくったり実践したりするなかで、知識とスキルを培っていく。
やったこと:学びのパターンを写経しながら、そのパターンを実践するとどうなるかを日記を書くことによって実験してみた。パターンそのものの有効性の検証、網羅性の検証などを確認している。

No. 3 学びをひらく

説明:自分のなかだけでは閉じていた「学び」を開いてみると、ひとりでは得られない発見や成長がある。
問題:学びは、ともすると、内向きの孤独な営みになってしまう。
解決:学びのプロセスを他の人に開いていくことで、自らの学びを深め、他の人の学びも深める。
やったこと:学びのプロセスを日記に記し、公開する(この日記そのもの)ことによって、一人で行う学びが、インターネットという世界に広がり、時間と空間を超えたフィードバックを得られる。これは自習という孤独でフィードバックのない学びから、ワークショップのような一人では得られない発見や成長を得る学びの創造でもある。

学び方を学ぶというなかで、例えば上記のような学びのパターンを実践しつつより深い学び方を創造している。最初の4つのパターンを記したので、残りの36個についても順不同で自分の学びの体験をもとに記していきたい。

一人で対話ワークショップをやるというのは、原理的には不可能に思えるのだが、インターネットを使って、実験してみた。FacebookTwitterなどで感想を発信してくれる人がいることを期待しているのだが、まったくなんの反応もない可能性ももちろんある。その時は知り合いに声をかけて、半ば強制的にコメントを貰ったりして、バーチャルな対話ワークショップにしてみたい。あったことも聞いたこともない赤の他人がいろいろコメントをつぶやいてくれたりしたら面白い。

自学自習に対する、ちょっとしたイノベーションになるのではないか(大げさだけど)。