新経済サミット2014に参加した
新経済サミット2014に参加した。
http://www.jane.or.jp/event/summit/2014/
昨年に続いて2度目の新経済サミット。今回の目玉はオラクルCEOのラリーエリソンだと思う。Oracle Open Worldですらドタキャンするラリーが果たして来日するか、そんなことがIT系のウォッチャーの主な関心事だったと言っても過言でない。
それはともかく、来賓あいさつが内閣総理大臣安倍晋三だったり、元駐日米国大使のジョンVルースだったり、大物感が半端ではない。
ラリーエリソンのキーノートはデータとプライバシーの問題に真正面から切り込んだ意欲的なものだった。オラクルオープンワールドでは聞けないような切り口のキーノートであった。スライドを一切使わないで話だけで聴衆を魅了するプレゼンテーションは素晴らしかった。
IT業界のなか、70年代から生き残っている唯一のカリスマ、現役経営者である。ビルゲイツも現役を引退したし、スティーブジョブスも今はいない。
三木谷さんとのQ&Aセッションも面白かった。スティーブジョブスとのやりとりを紹介していたが、90年代アップルのCEOに復帰したジョブスはマイクロソフトとの競争にほとほと疲れていて、ソフトではなくハードのビジネスに軸足を移したい、ソニーのような会社になりたいというようなことを言っていたらしい。
内閣総理大臣の挨拶
ドタキャンしなかったラリーエリソン
ラリーと三木谷さんのセッション
教育のセッションも印象に残った。テクノロジーが教育を革新するという予感があるが、未だに教育のイノベーションがおこっていない。大学などの高等教育機関にまったくイノベーションがおこっていないというのは注目にあたいする。MOOCのようなものが今後市民権を得ていくとしてそのときの教育の方法はどのようになるのだろうか。興味がつきない。
ITはイノベーションというよりもレボリューションである。そのように確信したサミットであった。