楽観主義者の未来予測、読了
実に楽観的な本を読んだ。未来は我々が思っているよりも明るい。一言で言うとそーゆーことらしい。
世の中には悲観論が渦巻いている。明るいニュースよりも暗いニュースの方が圧倒的に多い。メディアは暗いニュースしか伝えない。それは、我々がそのようなニュースを望んでいるからだと言う。
楽観主義者の未来予測(上): テクノロジーの爆発的進化が世界を豊かにする、
楽観主義者の未来予測(下): テクノロジーの爆発的進化が世界を豊かにするを読むと、なるほどと思う。
指数関数的なテクノロジーは、想像を超えて進化する。いま出来ないことが未来に出来るようになる。希少性が支配されていた時代から潤沢な世界に変化する。潤沢な世界を実現する力としてDIYイノベーター、テクノフィランソラピスト、ライジングビリオン。
テクノロジーがエネルギー、教育、医療、自由の問題などを解決する。
日経の書評に『若干脳天気ではなかろうか、という印象を与える本だ。そう思うのは私が「悲観主義者」だからというよりは、そもそも物事は予想通りにはいかず、それもたいていは予想よりも悪くなるというのが普通人の日常的実感だからだ。だがまさにこの本は、その普通人の感覚がよって立つ根拠に触れ、悲観的感情のことを、危険に満ち溢(あふ)れていた昔の心理的名残のようなものとして理解する。』と書いてあった。楽観主義者の未来予測(上・下) ピーター・H・ディアマンディス、スティーヴン・コトラー著 加速する技術で進化する人と社会 :日本経済新聞
『その中で少しほっとすることもある。というのは、その未来像には、きれいな水の確保、貧困地帯の子どもたちの自律的学習の支援のような、基盤的なものへの眼差(まなざ)しが生きているからだ。ハイテクもいいが、人間の根源的条件はそう簡単には変わらないだろうから、もっと普通で誰もが味わえる快適感を多くの人と分かち合いたい。そんな気持ちがある限り、この楽観主義も、魅力に満ちたものになるはずだ。』
読後はさわやかだ。良書である。お勧めしたい。