未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

函館でデザインワークショップの発表会を見学した

いやー、暑い暑い。ということで、酷暑の東京を離れ、はこだて未来大学の「ビジネスサービスデザイン実践」のデザインワークショップの発表会にお邪魔した。

今年のテーマは「新しい市電のサービスデザイン」。函館市の市電をもっと利用してもらうためのアイデアをだし、それを提案するというワークショップだ。 *1*2

参加大学は、はこだて未来大学、会津大学同志社大学室蘭工業大学大学で、合計25名の学生が参加していた。6チームにわかれて各チームでアイデアを競うというワークショップになる。各チームは市電の新しい利用方法を提案するために、現場に行ってフィールドワークをしたりする。最終日に各チーム毎に発表をするのだけど、立体の模型(箱庭みたいなもの)を作って、それを用いてプレゼンをする。奇想天外なアイデアと模型とプレゼンの上手下手が聞いているものの印象を決める。最後に参加者全員で、よかったチームの模型にシールをはって投票する。一人2票を持って、学生も教員も全員で投票をする。

場所は、廃業になった大黒湯という銭湯のあと。
のれんはいかにも銭湯っぽい感じ。
大黒湯。
デザインワークショップ。
のれんは実はこのワークショップのために手づくり。
のれんをくぐって銭湯に入る。
enPiTの案内も手づくり
銭湯といえばケロリンの黄色い桶だ。
缶バッジもあった。

わくわく。


岡本誠教授(中央たっている人)の挨拶から発表会がはじまった。(右は安井重哉准教授)

風呂桶の上に板を敷いてプロジェクターとスクリーンを置いてプレゼンテーションを行っていた。

それぞれのチームが箱庭のモデルを作った。
市電ドライブスルーチーム(Aチーム)。
駅がドライブスルーのようになっていて、駅の周りを市電がゆっくり回って、食べ物を買える。
きのこ駅チーム(Bチーム)
駅がきのこのような形になっていて、ここで乗り換える。乗り換えは天井からクレーンで引きあげられて行う。
ぶらり、みちくさ市電チーム(Cチーム)
乗り降り自由のみちくさ切符、荷物を目的地まで運んでくれ、手ぶらで観光ができる。前の市電にカメラをつけて、6分後の未来の車窓を映す。(市電は6分間隔くらいで運行されている)
みちくさ切符は乗り降り自由だ。
小道具を作ってアピールをした。
ケルトン市電チーム(Dチーム)
車両をスケスケにした。景色が広がるので、春は花見に最適だ。
パネルをつかって熱くプレゼンをした。

おいしく、楽しくカルテットチーム(Eチーム)
走る居酒屋だ。チケット制になっていて沿線のバー・居酒屋が飲み物やつまみを提供する。会社帰りのちょっといっぱいを支援するサービスである。
車内はこんな感じ。
ますおさん(仮名)が帰りにいっぱいビールを飲んでいる。こんな市電があったら毎日乗ってしまう。大変危険なサービスだと思った。
市電好きのあなたチーム(Fチーム)
市電のパーツをオークションしたりクイズ大会をしたりする。鉄分多目の人に受けるサービスを狙っている。
教員チーム(飛び入り)
学生たちが楽しそうに箱庭モデルを作っているのに触発され急遽指導教員たちも参戦することになった(笑)。大人げなくガチでモデルを作って発表していた。大人だけにそつなく製作をしていた。

市電という地元の観光資源をさらに活性化するアイデアコンテストになっている。市の方も参加して講評をしていた。実現可能性とかをあんまり考えないで自由な発想でアイデアをだしていたのがいいと思った。実際市電を貸し切って飲み会ができるそうなので、一度カラオケビール電車(サッポロ生ビール号)に乗ってみたい。 *3

函館新聞の記事にもなっていた。函新トピック8月10日

市電と言えば、先日行った、OSCONの開催場所のPortlandも市電が走っていて、市民生活と一体化していた。OSCONの開催中は参加者に市電の5日間乗り放題のチケットが配られるのでそれを使って自由に市内を行き来できる。観光客にはとっても便利だ。函館市も各種コンベンションを誘致して市電の一日パスを有効活用すれば、参加者にとっても移動に便利だし、市電の利用促進にもなるし、沿線の観光資源も活用できるのでいいのではないかと思った。

それにつけてもビール電車いいなあ(笑)