未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

道標、東海道五十三次、番外編(箱根界隈)

街道沿いを歩いていても、そんなに名所旧跡があるわけではない。東海道五十三次と言っても、そこは日常的な生活の場であり、そのすべてが観光地というわけではない。日常的な場を歩いているとだんだん飽きてくるのだけど、何かしらモチベーションをキープするための仕掛けというか仕組みを自分の中に持たないと、こんなばかばかしいことを続けられないと思ってしまう。

そこで、標識である。道標が至る所に整備されていて、日本はすごい。あまりに日常的な景色なので、誰もが見過ごすことの一つが国道の道標である。


一見なんの変哲もない、看板。この道をまっすぐ行くと静岡である。道は繋がっているという事実に感動する。箱根まで後6キロという事実に感動する。一歩一歩前に進んで来たらいつのまにかに後6キロという所まできたという事実に感動する。もう少しでゴールだ。


日本橋からの1キロポスト。一キロごとにこのポストがある。足早に歩けば10分ちょっとで1キロだ。疲れてくるとペースがおちて15分くらいかかる。登り坂や下り坂でもペースが変わる。自分の気分を1キロ毎のポストが教えてくれる。


87キロ。ずんずん来たなあということで感動している。一歩の積み重ねが87キロだ。


88キロ。一歩80センチメートルだとすると11万歩足を前に前に進めたことになる。すごいすごい。


さらに、100メートル毎にちっちゃい標識がある。日本橋から88.8キロメートル。このけなげな100メートルのポストが自分のモチベーションをキープするのにどれほど役立ったか。(ちと、大げさですな)

人生の悩みなんかはどーでもよくなる。散歩は人を哲学者にするのかもしれない(適当なことを言っています)。

というようなランナーズハイ状態になってきて、脳を活性化し、ストレスを発散し、ひいてはガン予防にも役立っているのではないかと思えてくる。

日本橋から、川崎、保土ヶ谷、藤沢、小田原足掛け4日かかって来たところも、新幹線では30分である。便利になることによって得たものと失ったもの。街角のなんでもないアイコンがそれを教えてくれるような気がする。