未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

リモートチームでうまくいく、倉貫義人著、読了

傳智之さんから送っていただいた倉貫さんの近著リモートチームでうまくいく マネジメントの?常識?を変える新しいワークスタイルを読んだ。ありがとうございました。

わたしじしんは現在在宅勤務をしているわけではないが、いろいろと倉貫さんらの試みについて聞いたり、本を読んでみたりして、想像するに、新しい働き方のひとつであることは間違いないのだけど、マネジメントおよびチームメンバーには高度な専門性や自立性が要求される仕組みだと思った。

会社に行って仕事をするという「従来型」の仕事になれたものにとってリモートでの仕事の進め方には、それなりに必要なスキルがあって、チーム運営でのコツが必要かと思う。そのコツについて、本書はこれでもかこれでもかと記している。

在宅勤務の人たちがチームになって働くことをリモートワークと言う。フリーランスの人がひとりで在宅勤務をするという形ではなくて、チームで働くことが特徴になる。

むかし、未踏ソフトウェアプロジェクトに従事していた頃、在宅勤務をしたいたことがあった。家族にはあらかじめ理解をもとめていたが、それでも日常的に自宅にいると、ちょっとしたことを頼まれて仕事が中断してしまうことがあった。家族にとっては仕事をしているのかしていないのかが分かりにくいという問題がある。リモートワークには家族の協力が必要というのは本書が指摘するとおりだと思う。このような実践的なノウハウが本書につまっている。

会社に行くことが仕事をすることだと自分も含めて勘違いしているところが多いが、改めて仕事をすることとは何かを問いかける非常によいきっかけになる一冊だ。

東京で会社勤めをしていると過酷な満員電車に1時間以上乗って通勤をすることが珍しくない。(わたしなんかは現代の奴隷船だと思っている)地方勤務のいいところは通勤時間の短縮や満員電車に乗らなくてもすむことなどをあげる人もいる。その究極の姿が、通勤時間ゼロのリモートワークに他ならない。リモートワークによるメリット・デメリットを上手にバランスをとって実践すれば素敵な人生があるのかもしれないと思った。

本書はそれを実践している倉貫さんチームのケーススタディーである。新しい働き方を模索しているすべての人にお勧めの一冊になっている。