未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

濫読日記風、その2

備忘録的に濫読日記風を続けてみる*1

積読解消に役に立っているのかいないのかがわからない感じがいいね。

チェスや碁のような対戦型完全情報ゲームのプログラムについての解説書。人工知能そのものの入門書というよりも対戦型ゲームの発展の歴史を記したものだ。
途中、回帰分析、主成分分析など数式が出てくるが、本書を読むのにあたって、難しかったら読み飛ばしても構わない。
チェッカーの棋譜の読み方など知るわけはないのだけど(88ページ)、127ページに読み方が書いてあるので、頭からずんずん読むタイプだと戸惑ってしまう。
内容は平易に解説されているので、コンピュータによる対戦型完全情報ゲームの実装について知りたい向きにはおすすめである。
碁のチャンピオンに勝ったAlphaGoのアルゴリズムの概説を知りたい人にもおすすめである。

ワーク・シフト ─孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>LIFE SHIFT(ライフ・シフト)に代表される、人生が100歳時代の生き方、働き方をどうするかというお話である。

さすがに、いまどき、「いい大学を出て、大企業に就職し、結婚し、子供を持って、年功序列で出世し、定年退職をして、老後は年金で過ごす」なんていう職業観を持っている人は少ないと思うが、私が大学を卒業した1980年代は、そのような価値観がマジョリティであった。自分の大学時代の同級生なども、工学部に所属したこともあって、就職先のほとんどは大手メーカーでだった。私は多くの人にとっては馴染みの薄い米国のコンピュータメーカー(DECという)の日本法人に就職したのだけど、それは例外的な就職先だった。

大組織から個人とか、先進国から新興国とか、ストックからフローとかのメガトレンドなどは特に目新しい指摘ではないが、自分がその波の中でどのように職業を選択し、人生を生きていくのかということを自分ごととして捉えるのは簡単ではない。

寿命が伸びれば、60歳定年というのも人生の通過点だし、一つの会社に定年までいるというのは考えにくくなる。職業についても人生二毛作になれば、常に学び続けることが必須だし、家庭の在り方も随分変わってくることになる。

ワークシフトやライフシフトを参考書にしつつ本書を読むと理解が深まると思う。問題は知っていることではなくて、行動なのだけど。自分ごととして、どのような人生を生きられるか。そのような問いに答えるのは自分だ。

この本面白い。

統計を取っている人にとってはいたって真面目なデータでも、自分にとってはどーでもいいようなことの都道府県ランキングが載っている。

例えば、卵の消費量(世帯当たり年間)なんてのを知っていたところで日々の生活には関わらないし、自分の仕事にも関係ないし。日本で一番消費量が少ない都道府県はどこでしょうか?答えは下記参照*2
卵消費量に相関関係があるのが、マヨネーズ・マヨネーズ風調味料消費量というのはわかりやすいが、その次に相関関係があるのが信仰・祭祀費となっている。卵とどう関係するのか。反比例するのが茶類消費量、その次がセブンイレブン店舗数だ。

眺めるだけで楽しい一冊である。

読書中

鈍器を読書中である。何についての本なのかは読む人によって見解が分かれる。一応数学の本かと思いつつ読み始めた。(よくわかっていない)

20周年記念版の序文を読んだ。結構ちんぷんかんぷんなことが書いてあるが、自分はよくわからないところはよくわからないままずんずん読んでいくので、わかってもわからなくても読むというスタイルは難読書には必要なテクニックではないかと思った。そして理解できるところに来ると若干安心する。

そんなこんなで第一章(62ページ)まで到達した。

勢いで買った第5版(日本語訳)を頭から読んでいる。次回の読書会で議論するあたりまでは読了したい。