濫読日記風、その3
勉強会とか専門書の読書会に行って良いことの一つはその道のエキスパートにお勧めの書籍を教えてもらうことだ。
「この分野は門外漢なんですが、お勧めの入門書はなんですか?」というのが私の定番の質問だ。これはどこでも使えるので是非活用してほしい。
先日もenPiT WiTシンポジウム *1 というのに出かけて鳥井さんにお勧めの参考書を聞いてみた。
- メタプログラミングRuby 第2版 2015/10
- Rubyのしくみ Ruby Under a Microscope 2014/11
- Rubyによるデザインパターン 2009/4
を教えてもらった。図書館で前者2つを借りてパラパラと眺めてみた。
メタプログラミングRubyはRubyによるメタプログラミングのイロハを平易に解説している。後半はRailsに置いてメタプログラミングがどのように利用されているかを解説している。Railsの実装を深く理解するための入門書となる。
RubyのしくみはRubyの実装について解説した。かつて「Rubyソースコード完全解説」という良書があったがRubyのバージョンも古いのでYARVについては全く触れていない。本書は現行バージョンを理解するために参考になる。言語処理系について理解したい人には良い入門書だ。
自分が利用している道具の仕組みのついて理解することは道具を上手に使うためには必須な知識だ。
ソースコードを読みながら本書を読むと深い理解が得られるのではないかと思った。