未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

モモ。読了

森の読書会で紹介されていたのをきっかけにモモ (岩波少年文庫(127))を読んだ。

児童書ということなのだが忙しい大人に読んでほしい一冊だ。というか自分が読んで感銘を受けた。

町はずれの円形劇場あとに住む不思議な少女モモ。町の人たちはモモに話を聞いてもらうと、幸せな気持ちになる。町に灰色の男たちが来ることによって物語が動き始める。灰色の男たちは人々に「時間貯金」を勧める。無駄な時間を節約して「貯金」をしよう。彼らは「時間どろぼう」だった。時間どろぼうとモモの孤独な戦いが始まった。

時間を節約することによって大切な何かを失っている。それって一体どういうことだろうか。いろいろな読み方ができる。灰色の男たちと取引することによって自分は何をなくしているのだろうか?そんなことを思う。

現代人は忙しい。忙しい忙しい。そんな忙しい自分にとっての貴重な一冊だった。時々読み返してみようと思った。