未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

濫読日記風、その9

数学と仲良くなりたい。数学と和解したい。

中学校くらいまでは数学と仲良しだった。それがいつの間にかに苦手になった。それはいつの頃からなのか。

何度となく取り上げている、「虚数の情緒―中学生からの全方位独学法」である。中学生レベルの数学の知識で、オイラーの公式の理解までという名著である。(読むのに二ヶ月かかったけど)

e^{i\theta} = cos\theta + i sin\theta
e^{i\pi} = -1

これにたどり着くのに二ヶ月かかったわけであるが、楽しかった。思うに、数学が苦手になったのは、三角関数あたりあたりからで、数学を暗記科目にしてからのような気がする。

知人が、三角関数・複素数がわかる (ファーストブック)を息子さんと読んでいるという話を伺って、図書館から借りてきて読んだ。おいらはオイラーの公式知ってるもんね、余裕余裕怖くないもんね的な感覚で読み始めた。犯人がわかっている叙述ミステリーを読むようである。

2章でいろいろな公式が出てくる。数式を追って行けば理解できなくはない。あー、確かにいろいろな公式があったなあ。この公式を暗記することが数学の勉強になってしまった。三角関数の各種公式が、苦手意識の元凶のような気がする。この公式群は、その後問題を解く以外に出てきたのだろうか?よく覚えていない。なんでこの公式を覚えないといけなかったのだろうか?うーん、よくわからない。3章でドップラー効果などが出てくる。ドップラー効果という現象は知っているが、本書の説明ではなんで周波数が変わるのかがよくわからなかった。

なんだか、自分の数学遍歴の中で苦手のきっかけを発見したような気分になった。

本屋で数学ガイダンス2017 (数学セミナー増刊)を発見したので、早速購入した。

新入生のためのブックガイドがいい。大学教員が新入生向けに数学の教科書をお勧めしてくれる。ブックガイドを参考に幾つか教科書を独学してみたいと思った。何年かかるのか楽しみである。どんどん深みにはまっていくようで怖いようでもあり楽しみでもある。




おまけ:虚数の情緒


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