未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

大人の休日倶楽部パスで4日間行き当たりばったりの旅をした

気がつくと59歳、おめでとう、自分。ということでおじさん一人旅を気ままにしてみた。

JR東日本の「大人の休日倶楽部パス」というのがめちゃくちゃお得だ。15000円で4日間、JR東日本管内乗り放題。まあ、それくらいだったら青春18きっぷもあるしそれほどお得感がないが、これは新幹線も乗れちゃう。指定席も6回まで乗れちゃう。青春18きっぷは新幹線どころか在来線特急も乗れないので行動範囲が限られていたが、大人のきっぷは新幹線という飛び道具を使えるので、1日でJR東日本全域をほぼカバーできる。超お得だ。

https://jre-ot9.jp/ticket/clubpass_e.html

いくつか制約がある。大人の休日倶楽部会員になるには満50歳以上でないといけない。大人のきっぷは満50歳以上の大人専用きっぷだ。(若者は50歳までお預けだ)年3回、利用できる。有効期間は連続する4日間だ。

初日(9月9日)、伊豆方面日帰り

石廊崎までバスで行って、遊覧船に乗る。太平洋の波がザブンザブンと遊覧船にかかってきた。穏やかな海だったが、それでも黒潮のうねりは感じられた。バスが40分くらい、遊覧船が25分くらい。石廊崎港の食堂でいか焼き定食1200円を食った。ボリュームがあってうまかった。

この伊豆クレイルというのが無駄に贅沢というかオシャレというか。出発時には駅員さんがお見送り(手を振ってくれる)、車内では軽演奏があったり、4人席(コンパートメント)が付いていたりする。4人で列車飲み会とか楽しそうだ。
小田原からは湘南新宿ラインでちんたらと帰宅。1日目は近郊を楽しんだ。

http://www.jrizu.jp/izucraile/

2日目(9月10日)、秋田方面

  • 東京 06:32 はやぶさ1号、盛岡 08:45
  • 盛岡 08:48 こまち1号、秋田 10:24

はやぶさ1号は贅沢をしてグランクラスに乗った(別料金)。朝食が付いてくるのと、飲み物は飲み放題。シートはファーストクラス風(乗ったことないけど)。足元は広々していて前方の席に届かない。あっという間に盛岡に着いた。満員だった。

盛岡でこまちに乗り換える。こまちははやぶさの前方に連結されていた列車なので乗り換えは簡単だった。座席は窮屈である(グランクラスと比べれば、それはそうである)

秋田から国際教養大学の図書館に行く。まず、イオンモールまでバスで移動して、さらに乗り換えて大学に行く。

日曜、祝日などは秋田駅からシャトルバス(無料)が運行されている。10:30のに乗った。高校生くらいの若者がいっぱい乗り込んでいた。モールは高校生の社交場だ。
http://akita-aeonmall.com/news/information/13

http://web.aiu.ac.jp/wp/wp-content/themes/aiu/doc/access/AeonLine.pdf

世界の美しい図書館は、世界の様々な美しい図書館を紹介している。写真を見ているだけでため息が出る。

国際教養大学の図書館がすごいというので見学に行った。24時間365日オープンしているそうだ。学外者も見学できる。知のコロシウム。リベラルアーツの大学だ。素晴らしい図書館だった。

http://web.aiu.ac.jp/library/outline/

五能線経由のリゾートしらかみで青森まで行ければ良かったのだけど、当日ではチケットが東能代までしか取れなくて、そこからは奥羽本線経由の鈍行となった。それでも五能線経由より青森到着は早い。1時間半近く待ち合わせが時間があったので駅前を探検したのだが、コンビニすらなかった。床屋が二軒あった。寂れた地方都市の駅前にはなぜか床屋があったりする。

青森のホテルは楽天トラベルで当日予約した。

下記はグランクラスで読んだ社内誌で紹介されていた。どれも未読だったので読みたいと思い、駅ビルに入っている宮脇書店で探してみたらすぐ見つかった。特に大きめの書店というわけではないし、店内検索システムも見当たらず、アナログで探したのだけど、特に大きな困難もなく発見できた。すごい。

どのような文脈でこの三冊が紹介されていたかは、ちゃんと読んでいないのでよくわからない。

「武士の娘」の著者、杉本鉞子は、1873年越後長岡藩の家老の家に生れ、武士の娘として厳格に育てられ、結婚によりアメリカに住んだ。英語で書かれたエッセーの翻訳ということらしい。イチオシされていた。

3日目(9月11日)、青森から東京

当日夕方から勉強会があったので東京まで戻ってきた。青森から新青森は一駅を特急自由席で移動した。新青森から東京までは大人のきっぷで指定を取った。電源がすべての席についているので通路側でも電源の心配はなかった。
新青森から東京は正規料金で17,150円なので片道だけでも大人のきっぷ(15,000円)の元は取れる。お得である。

スゴ本のdainさんがオススメしていて、未読だった、論理トレーニング101題を丸の内の丸善で購入した。棚の整理中で店内検索システムではどこに本があるのかわからなかったので、棚を整理していたオネーさんに聞いたら、あっという間に教えてくれて人間すごいと思った。

スゴ本の中の人が選んだ、1万円で“一生モノの教養”を身につけるための5冊
https://hikakujoho.com/manekai/entry/20170907

統計はこうしてウソをつく―だまされないための統計学入門は在庫切れだった。

4日目(9月12日)、盛岡日帰り

  • 東京 07:16 はやて111号、新花巻 09:59
  • 新花巻10:37 はやぶさ101号、盛岡 10:49

新花巻から釜石線に乗って遠野に行きたかったのであるが、昨日からの大雨で運休に成っていた。急遽、次の新幹線(立ち席特急)で盛岡に移動した。

駅でぶらぶらしたところ、さわや書店という素敵な本屋を発見した。文庫本Xの企画をして文庫本を売りまくったという伝説の書店だ。ポップが素晴らしいので思わず二冊買い込んだ。

駅から歩いて行ける範囲で、ジュンク堂とさわや書店の本店に行ってみた。

ついでに岩手県立図書館にも足を運んだ。

遠野に行きたかったのは、先日の東京読書サミットで佐々木さんが超オススメしていた遠野物語 (新潮文庫)を読んだからで、実際どんなところか見てみたかったからである。釜石線が動いていないのではしょうがない。残念だ。

はやぶさ60号の方が先に到着するのであるが、106号の方が空いていたのでこっちで帰ってきた。

4日間行き当たりばったりの旅であったが、本もちょろっと読めたし、満足度は高かった。

本当は悪霊 1 (光文社古典新訳文庫)を読みたかったのだけど、ほとんど進捗しなかった。今年中にはカラマーゾフの兄弟までたどり着きたい。ドストエフスキーを読むためにまた鉄道で旅をしたいと思った。