未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

元気ロケッツ

時代を動かすのはいつもクレージーなアイデアだ。フリーソフトウェアもクレージーなアイデアだった。金儲けしか考えていない奴の鼻をへしおったクレージなアイデアだった。

音楽業界や映画業界を牛耳っているのはコンテンツを囲いこんで金儲けをたくらんでいる魑魅魍魎だ。今日伊藤譲一が主催するThe New Context Conferenceに行って、それを破壊するクレージーなアイデアを実践している水口哲也がプロデュースする元気ロケッツというユニットを知った。

イデアは簡単だ。プロモーションのためにYouTubeを使う。それだけだ。自分達のcopyrightを音楽出版社に譲渡するのではなく、自分達で管理する。だから、YouTubeに流そうがニコニコ動画に流そうが自由にできる。

アーティストがメジャーになるということは、何かを失なうことというのが従来の音楽ビジネスであったとしたら、彼等はcopyrightを自分達が確保することによって自由を得ている。自由を失なっていない。

フリーソフトウェアのアナロジーから考えれば、特別クレージーな方法ではないように見えるが、従来の音楽ビジネスの常識から見れば間違いなく正真正銘クレージーなアイデアであろう。

アーティスト達が自分達のコンテンツを自由に管理しはじめたら、音楽出版社やレコード会社の存在価値はなんなんだろうか。

小室哲哉というアーティストが詐欺で逮捕されたが、皮肉にも、そのようなモンキービジネスの終焉の始まりの象徴的な事件なのかもしれない。

元気ロケッツは素敵だ。

手塚作品をネットで無料配信 手塚プロ、3年以内に全編公開

手塚作品をネットで無料配信 手塚プロ、3年以内に全編公開

 手塚プロダクション(東京・新宿)は3日から「鉄腕アトム」や「ジャングル大帝」など故・手塚治虫氏の漫画・アニメ作品をインターネット上で無料配信する。漫画約700タイトルとアニメ約100タイトルについて、まず各作品の一部を配信。3年以内に全作品の全編をネットで無料視聴できるようにする。コンテンツ会社が作品の全内容を無料公開するのは異例。海外での認知度を高め、キャラクター商品事業などの拡大につなげる。 http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20081103AT1D0200502112008.html