未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

2019-01-01から1年間の記事一覧

現代社会はどこに向かうか、見田宗介著、読了、乱読日記風2019、その7

東大総長の平成30年度卒業式告辞で見田宗介の名前を知り「まなざしの地獄」とともに読んだ。本書は「脱高度成長期」をむかえた現代社会がどこに向かうのかを正面切ってとりあげている。 指数関数的な経済成長というのがありえないということを我々はすでに知…

奇跡の人 ヘレン・ケラー自伝、ヘレン・ケラー著、読了、乱読日記風2019、その6

ヘレン・ケラー自伝である。自伝といえば生涯の最期の頃に書かれることが通例だが、本書は彼女の20代前半で書かれた。 第四章でサリバン先生との出会いが書かれている(31ページ)。1887年、7歳の誕生日の三ヶ月前である。そしてサリバン先生も盲人(手術に…

令和

新元号が発表になった。 平成が終わり令和がはじまる。 平成はバブル崩壊、人口減少、成長しない経済というような時代だった。 自分にとっては、終身雇用、年功序列という働き方のイリュージョンから目覚めた時代でもあった。一方で、オープンソースソフトウ…

系外惑星と太陽系、井田茂著、濫読日記風2019、その5

系外惑星というのは太陽系以外の恒星の周りに回っている惑星のこと。だから系外惑星。それが昨今の観測技術の向上によってボコボコ見つかっているらしい。1995年に初めて系外惑星が発見されて以来、系外惑星の発見ラッシュとなっている。それまでなぜ見つか…

未来を読む、大野和基編集、読了、濫読日記風2019、その4

下記の人たちのインタビュー集。ブックリストにもなっている。 ジャレッド・ダイアモンド*1 ユヴァル・ノア・ハラリ*2 リンダ・グラットン ニック・ボストロム ダニエル・コーエン ウィリアム・J・ペリー ジョーン・C・ウィリアムズ ネル・アーヴィン・ペイ…

イチロー引退

イチローが引退した。偉大なプロフェッショナルもいつか引退する。どんな人生を送るのだろうか。興味は尽きない。

管理ゼロで成果は上がる、倉貫義人著、読了、濫読日記風2019、その3

納品のない受託開発でおなじみのソニックガーデンの倉貫さんの新刊だ。一気に読んだ。 そもそもの問題意識として、判断の難しい現代の仕事において、コントロール型のマネジメントでは上司やマネージャがボトルネックになっている(6ページ)というのがある…

ホモ・デウス、ユヴァル・ノア・ハラリ著、柴田裕之訳、読了、濫読日記風2019、その2

ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来、ホモ・デウス 下: テクノロジーとサピエンスの未来を読んだ。 同著者のサピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福、サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福 も面白かったが、本書も一気読みした。 ホモ…

博士号のとり方、チェックリストをやってみた。

付録にチェックリストがついていたのでやってみた。あくまでも個人的な意見です。 以下は付録より引用。 この設問表は博士課程の学生として、あなたが置かれている状況について考える機会を提供するように設計されている。設問はすべて肯定文であり、すべて…

博士号のとり方、E・M・フィリップス、D・S・ピュー著、角谷快彦訳、読了、濫読日記風2019、その1, #東京大学生物語

研究者の卵である。まだ孵化していない博士課程の1年生だ。博士課程を取得するとはどのようなことか実践的な経験はない(だから学生をやっているわけだ)。 本書はそのとり方についての指南書だ。単なるノウハウ集ではない。体系だったガイドブックだ。博士…

論文100本ノック #東京大学生日記

研究者の卵なので論文をいっぱい読まないといけない。闇雲に読みまくるとしてもざっくり数量的な目標を持っているといいかもしれないと思い勝手に一人で100本ノックをすることにした。読んだ論文を紹介するという趣旨の輪講という授業があって、その順番が先…

はてなダイアリーからはてなブログへ移行しました

長らく利用していたはてなダイアリーからはてなブログへ移行しました。それに伴い、ブログのURLも変更になっています。昔の日記からは自動的にこちらにリダイレクトされるような設定になっているようです。 それではこちらでもご愛顧お願いします。(気持ち…

ネットプリント、ネットワークプリントについて

コンビニで簡単にファイルを印刷できるサービスが便利だ。大きく分けてセブン・イレブン系(ネットプリント)とローソン、ファミマ系(ネットワークプリント)などでできるのがある。使い勝手が若干違うが、基本的には印刷したいファイルをアップロードして…

2019年、あけましておめでとうございます。研究者の卵としての抱負

昨年は還暦で定年退職をして9月末より大学院博士課程の学生になった。今年は研究者の卵として学んでいきたいと思う。どんなプロジェクトも楽観的に始まり悲観的に終わる。博士号取得のプロジェクトもそんな予感がする。悲観的に終わらないためにもプロジェク…