未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

オープンソースにコミットする企業

随分前にも書いたが最近定番のオープンソースソフトウェア(LAMP -- Linux/Apache/MySQL/Perl)などの開発は企業が深くコミットしている。夜中にハッカーがしこしこパッチを作るという時代ではなくなりつつある。牧歌的なオープンソース開発者像から企業に勤めていて仕事としてオープンソースに関わるというプログラマ像である。
オープンソースの適用範囲が、ミッションクリティカルとかエンタープライズとかいう分野になればなるほど、一人で貢献できる分野は相対的に狭くなる。例えば、大規模ストレージのスケーラビリティを向上させるなんていうプロジェクトは自宅のPCサーバーで一人しこしこ開発できるかといえば、そりゃ難しい。RAID10でディスクを何台も接続してTPC-Cかなんかを流してベンチマークをするなんていうのは、設備を準備するだけで大変なコストがかかる。そーゆー分野は企業が自社のビジネスモデルの中で従来はやっていた仕事である。プロプライエタリなソフトウェアのためにやっていたことをLinuxやらなんやら向けにいろいろやっているというのが昨今の流れである。
メインフレームでOSやらRDBMSを作ったりサポートしていたベテラン中のベテランが徐々にだがオープンソースの世界にデビューしはじめている。日本にはかつてメインフレームでばりばりやった猛者が大企業の中にわんさかいるのである。そーゆー人をオープンソース側になんとかして引っ張り出したい。それはオープンソースにコミットしている大企業にとって様々なメリットがあるし、コミュニティにとってももちろん大変はメリットがある。間違いなくコミュニティと企業のWin-Winの関係がそこにある。その橋渡しをするのがある意味ディストリビュータと呼ばれるLinux専業ベンダーのミッションでもある。
なーんてことを、もう5年以上言い続けているのである。なかなか道は遠いが少しずつ歩んではいる。