未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

ブログと名刺

ブログは名刺みたいなものだとよく言われる。(言われないか?)だけど、名刺はブログではない。
ブログを読めば、その人がどんなことを考えているか俯瞰できる。日々なにをして、何を考えているかがだいたい分かる。分かったような気になれる。共感することも反発することも一切合切含めてその人を理解できる。
名刺には、会社名、所属、役職、名前、住所、電話番号などが書いてある。会社のURLや電子メールのアドレスも最近では書いてあったりする。ビジネスでおつきあいするというのは、名刺という仮面をかぶっておつきあいすることである。双方間合いを詰めながら、この人は一体何を考えているのだろう(それは最終的にはもちろん自社の利益を最大化することなのだけど)ということを推し測っていく。
ブログによって一方的に自分の情報を公開することは日本という地域ではいろいろリスクがあると言われているがそれ以上にメリットがあるのではないかと思い、日記を日々公開している。
わたしのこの日記はあくまでわたしのプライベートな側面ということで、プロフィールには本名は載っていないし、所属の会社も、長らく読んでいる人は知っていると思うが、明示はしていない。半分匿名、半分実名という微妙なスタンスである。
実はこの日記を書きはじめてすぐに、CNET Japanでブログを書いていた梅田望夫氏に「ベテランの参入がBlogを活性化させる」と過分な紹介をいただいた。2年前の3月のころの話である。

今日は、最近始まった吉岡弘隆さんの「未来のいつか/hyoshiokの日記」をご紹介したい(本欄で紹介することについては、吉岡さんの了解を取っています。念の為)。始まったばかりで、吉岡さんの文章書きエンジンはまだ全開していない感じだが、このダイアリーは絶対にお薦めである。吉岡さんは、現在ミラクル・リナックスのCTO。CNET Japanで、末松さんのオープンソース連載に登場したときの紹介文を引用すれば、「ミラクル・リナックス 取締役技術担当 吉岡 弘隆氏。日本ディジタルイクイップメント、日本オラクル(米オラクルよりの出向)を経て現在に至る。YLUG(横浜 Linux Users Group)でカーネル読書会を主催。OSDLのボードメンバーでもある」とある。

ソフトウェア世界で起こっている事象の意味を確実に言葉にできる人

Blogでも日記でも何でもいいのだが、こういう「現場で一流の仕事をし続けて20年以上」というベテランの日記やBlogこそ、日本にもっともっと増えてほしい、と僕は熱望している。ちなみに、吉岡さんと僕は、高校時代からの付き合い(僕が2年後輩)だから、かれこれもう25年以上になる。

http://blog.japan.cnet.com/umeda/archives/001104.html

なので、素性ははじめからばれていたわけではあるが、この2年前のことなんかは誰も覚えていない。
ときどき会社の話なんかは記したが、なんとなく遠慮がちであったことは否めない。

ユメのチカラ

というわけで、本日、会社でブログを公開した。http://blog.miraclelinux.com/yume/
わたしの名刺にも上記のURLを明記した。わたしと名刺交換する人は今後もれなくブログのアドレスもついてくる。もちろん会社のホームページやメールのアドレスも従来どおり書いてあるが、ブログも読んでねという積極的な立場である。
もういけるところまで行ってしまえという感じである。

過去の自分を振り返るのは未来の自分を発見するためである。過去の自分から学び未来の自分に伝える。BLOGを書くということはそのような行為であると思う。ミラクル・リナックスのビジネスを通じて学んだことや、オープンソース業界あるいはもう少し広くICT業界の動向を自分なりにまとめるためにこのBLOGを書くことにした。

「ユメのチカラ」
人々を動かすのは一人一人のユメだと思う。そう信じている。大きなユメでも小さなユメでもそれは大事にしたい。そしてそのユメを信じ続けていたものが最後にそのユメを手に入れる。そのような思いを込めてこのBLOGには「ユメのチカラ」というタイトルをつけさせていただいた。

読者の皆様のコメント、トラックバックを楽しみにしています。
http://blog.miraclelinux.com/yume/

わたし以外にもミラクルのメンバーがいろいろブログを公開するので、期待していてほしい。
http://www.miraclelinux.com/blog/
どうぞ、お楽しみ下さい。