悩むのではなく考える
日経ITPROの記事から
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/OPINION/20040506/143828/
「考える」と「悩む」は別ものである。問題に対する解決策を導き出すシーンで言うと,両者の最も大きな差は,最初に問題を明確化するかどうかだ。
「悩む」ケースでは,問題があいまいなまま,いきなり解決策にたどり着こうとすることが多い。
「考える」ケースでは,最初に問題をできる限り明確にする。そのうえで必要な情報を収集し,整理するといった具合に,手順を踏んで解決策を導き出す
昔コンサルティングエンジニアと一緒に仕事をしたときのことを思い出す。彼はわたしが悩んでいると、問題を正しく理解するように求めた。わたしが容易になんらかの「解決策」に飛びつこうとすると、徹底して考えることを求めた。
あるアーキテクトのオフィスでミーティングをしていたら彼に電話がかかって来た。部下からの質問(相談)のような感じである。「ふんふん、なるほど、問題点はなんだい?ふんふん、どうも問題点が明確じゃないようなきがするなあ。こーしてくれないか?メールで簡単にどんな問題があるか書き記して送って欲しい。問題をうまく説明できれば、もうすぐ解決策が見えて来るよ。ふんふん、あ、もちろんコードを送ってくれればちゃんと見るから、うんうん。はい、じゃあそーゆーことで」みたいな感じでコーチをしている。
問題を簡潔かつ明確に書き記すという訓練は考える力を養う。
わかったつもりにならない。ちゃんと理解するには常になんでか?と言うことを問い続けなければいけない。簡単なようでいて実践はなかなか難しい。