未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

カーネル読書会

カーネル読書会というタイトルのオフ会みたいなものをこの5年間くらいやっている。第1回はhttp://www.ylug.jp/modules/pukiwiki/index.php?%5B%5Breading%5D%5D によれば1999年4月28日だ。当初はLinuxカーネルを肴にあーだこーだと議論(?)していたのだけど、最近はLinuxカーネルそのものにはそれほどこだわりなく、Linuxやそれにまつわるお話、あるいはオープンソースソフトウェア一般をお題に話題提供者と参加者でわいわいがやがや楽しむというスタイルになりつつある。まあオープンソース関連のセミナーをぐぐっとインフォーマルにしてさらに宴会をデフォルトでつけたみたいな感じである。特に決まった規約とかルールとかなく開催頻度もまったく不定期でお題提供者が現れれば月に2度やることもあるしお題提供者がいなければ2〜3ヶ月開催されないこともある。実にいいかげんな運営である。宴会の幹事はわたしがやることもあるし他の人がボランティアでやってくれることもある。お題提供者のリクルーティングもわたしがやることもあるし有志がつれてきてくれる事もある。
参加者はわたしがYLUG(横浜LinuxUsersGroup)のメンバーと言うこともあってYLUGのメンバーが多い。しかしYLUGメンバーに限定はしていなくて誰でも自由に参加できる。参加の義務というものもない。そもそもYLUGというのも実体は単なるメーリングリストで特に入会規定があるわけでもなく会費や会則があるわけでもない。団体としての体をなしていないといえばなしていない。非常にゆるい集まりである。従ってカーネル読書会というのも非常にゆるい集まりである。
かつてLinux SeminarというのをPlamoの小島さんや小山さんたちがやっていた。(今は休止中)非常によく運営されていて毎回興味深い話題を提供してくれていた。セミナーの老舗である。Linux Seminarはまじめ。カーネル読書会はお気楽。なんて事を言ったら失礼かな。
まあそれはともかく43回も続けると大切なことを忘れてしまうことがある。それはこの会は話題を提供してくれる人と参加してくれる人によって成り立っていると言うことだ。
カーネル読書会の内容は、お題提供者が当事者として関わっていることを当事者として話すので、当然ながら非常に質が高い。いわゆる一次情報である。当事者のみにしか語りえない情報に満ちている。ちまたにある有償セミナーに勝るとも劣らない内容である。それをボランティアで提供いただいている。ありがたいことである。そして懇親会(いわゆる宴会ですな)が必ずあるのでアルコールも手伝ってオフレコ話も満載である。すばらしい。
カーネル読書会に参加したことがない人は、カーネルというタイトルを聞いて、敷居が高いと感じたりすることがあるようだ。読書会ということでカーネルソースコードをごりごり読むことを想像して、自分はプログラマでもないしLinuxカーネルなんて読んだこともないし読めるとも思わないだから参加しても意味ないなんてことを考えるかもしれない。実はそんなことは杞憂である。怖くないのだ。全然。もっとお気楽な会合である。だまされたと思って一度参加してみてほしい。特に若い人、女性の参加をお待ちしている。
すごーい人にすごーい話を聞ける。こーゆー機会を持てることは僥倖である。カーネル読書会をやっている喜びである。