未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

HERO(中国映画)

一週間も前の話で恐縮なのだが、テレビでHEROという中国映画を見た。hatenaはおもしろいところでHEROがキーワードになっているから自動的にクリックするだけで、HEROを含む日記を読む事ができる。ふむふむ。ちょっと他の人の感想を見て思ったのだけど、映画のメッセージについて言及している日記がほとんどない。これって映画のリテラシを持たない人々が多数ってこと?それともわたしは何か勘違いしている。映画なんだから好き嫌いは当然あるし、合う合わないももちろんある。だけど監督の伝えようとしたメッセージを読解できなければ映画の意味が無いような気がするけど、まあ、いいか。あんまり考えない事にしよう。
でもって、感想なのだけど、野球の影響かなんかで開始時間が遅れたため、気を抜いていたら前半を見過ごす。とほほ。前半部分を見なければ、いろいろ伏線とかはってあるだろうに、意味が無いじゃないかと、思わない事もないが、そのハンディを差し引いても非常に面白かった。この映画って愛がテーマだよね。戦いを描いているようでいて実はその裏にある人間のドラマそして為政者の孤独感がよく出ていたと思う。ワイヤーアクションとかマンガチックではあるがあれは様式美なのだからいいのだ。歌舞伎とか京劇の世界と一緒であくまでも様式なのだから。
世界中で人々が殺しあっているけど、そしてHEROの中でもおびただしい人々が殺しあっているけど、ラストに凝縮されるメッセージに一つの救いがあったような気がする。わたしは登場人物が殺しあう映画は基本的には好きではないのだけど(あんまり生理的にうけつけない)、この映画に関して言えば最後のメッセージが気に入ったので許す。
殺すな。生かせ。憎むのではなく愛せ。許せ。そーゆー世界をわたしは望んでいる。