日本OSS貢献者賞
http://www.ipa.go.jp/about/press/20050823.html
本日授賞式、懇親会があった。発表のとおり、Deban JPの鵜飼さん、Linuxカーネル高橋さん、Namazuの高林さん、Rubyのまつもとさんが受賞した。
OSSの原動力は組織ではなく、個人である。
日本という地域において個人を顕彰し励ますことは必ずしも一般ではないのだが、この賞は組織ではなく個人に対する賞である。日本においてさらなるOSSの発展を促進するためにOSSの発展に多大なる貢献をした個人を表彰する。
はたしてこのような賞がOSSの発展にどれほど寄与しうるのか議論があるのは承知している。しかし、それでもあえて個人をたたえる事がその第一歩だとわたしは考える。ソフトウェアは人が作る。機械ではなく人が作る。文学が人によって作られるのと同様にソフトウェアは人によって作られるという事実にもう少し真摯に向き合ったほうがいいとわたしは思う。いいソフトウェアは人が作る。
イチローや松井が大リーグに行って活躍しているようにOSSで世界で活躍している人がいる。別に日本OSS貢献者賞があってもなくてもまつもとさんや鵜飼さんはOSSに貢献したしおそらく今後も貢献していくだろう。ある意味この賞はOSSで貢献している人をOSSのなじみのない人に広く知らしめるような機能を持つ。このような賞を設けることによって一般の人々がOSSを知るきっかけになりOSSに関わることに興味をもつようになれば、この賞を設けた意義になると思う。
日本という地域の制度疲労が明らかになってきている今日このごろだが組織ではなく個人という流れをOSSが加速するのかしないのか?そこに21世紀の希望があるのかないのか?
そんなことを考えながら懇親会で(いつもどおり)へべれけになったわたしであった。
彼らは日本の宝である。
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