未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

ユーザーのチカラ

思いもかけず弾さんからトラックバックをいただく。ありがとうございます。

コードには力があるんです。社会をよくする力があるのです。

それに力を与えるのは、ユーザーである。
コーダーには時間がないんです  http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50539250.html

そのとおりだ。まったく持って異論はない。インターネットに価値があるのはネットワークの向こうに人がいるからである。SNSやらブログやら、それらに価値があるのはそれを利用するユーザーがいるからである。ユーザーの参加なしには意味はない。

誰も読まないブログ、誰も参加しないSNS、利用されないソフトウェア、荒涼とした地平線。誰もそんな世界は望んでいない。
われわれが目指しているのは参加者によって価値が高まると言うWeb2.0的世界観でもある。

一方で、SNSやらブログという技術を日々開発している人がいる。その人の存在なしには、そしてインターネットの線を通した人の存在なしには今がない。村井純が矢上の校舎の天井裏にイーサネットのケーブルを通し、無理やり電気工学科の研究室と数理工学科の研究室を結線して以来、日本と言う地域で線を結ぶことをした人々の努力なしには今日はない。

さらにインターネットの上で数々のアプリケーションを作った人々の活動なしには今日はない。

そのような積み重ねの中で、コードを書く人にコードを書く意義を伝えることは無駄ではないだろう。

人は日々の仕事の中で時に目標を見失い、自分の存在意義すら見いだせないことがある。納期は迫っているし、バグはとれない、上司は無理解で、給料はあがらない。そんな日常生活の中でプログラマに、君の作っているコードで、こんな幸せな社会ができるのだよということを伝えることはあながち無駄ではない。むしろ、この日本と言う地域で一番求められていることではないだろうか。

自分の思想をコードにして実現する現代の魔術師をわたしはハッカーを呼ぶが、そのようなハッカー予備軍に、わたしは、プログラミングの基礎的な訓練をつんでよりよいものを作ってほしいと思うがゆえに、彼ら彼女らが作った面白いものに対し、楽しみ、時には励ましの言葉をかけたいと思う。

わたしのようなおじさん世代がもっと若い人たちとコラボレーションできたら面白いと思うのだけど、ああ、いらぬおせっかいか。

まあ、わたしはわたしなりにぼちぼち行きたいと思う。