未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

クラウドって何よ?

クラウドってバズワードが飛びかっている今日この頃、皆様いかがお過しですか。データセンターという箱を作って、経済対策だぁ〜みたいな。

日本に市町村はウィキペディアによれば、1782あるそうである。*1 住民向けサービスというのが、その数あるわけだ(多分)。そして、その住民向けサービスを提供する基幹システムというのが、その数あるわけだ(多分)。住民向けだけじゃなくて、市町村職員向けの、給与システムとかもいろいろあると思う。でもって、その手のシステムって、やはり地元のSIベンダーが受けているのかというと、やっぱし、大手ベンダーないしその子会社、関連会社が受けているのではないかと想像する。

約1800の同じようなシステムが日本全国にある。市町村の住民サービスは日本全国津々浦々同じようなものだから、それこそ、一つのシステムですんじゃうんじゃないかと思ったりもする。そーすると、いろいろな子会社関連会社でやっていた仕事が、例えば新規開発とか改修とか、あっと言う間になくなっちゃったりする。もちろん運用とかの仕事は残ったとしても。

だけど提供している価値が、その程度のものならば、同じものを1800別々に作るというのは、道路や橋や鉄道と違って、情報システムというのは使い回しがきくものの典型なのだから、無駄なのではないだろうか。悪き公共工事事業みたいなものではないのだろうか。地方公共団体の情報サービス支出がどのくらいあるのかは知らないが(数兆円規模か)、そのかなりの部分が重複開発投資だったとしたら、納税者の一人として無駄かなと思ったりする。

クラウドでデータセンター作って産業振興だなんて事を言っていたら、全国の無駄なシステムなくなって、売上激減で、公共団体向けの仕事が多い、地方の中小ベンダーの経営が厳しくなっちゃうとか。いいことなのか悪いことなのか。

全国に一個というのは、いくらなんでもアレなので、47都道府県、別途に作るとしても、そのシステムもオープンソースを中心に構築しちゃって、横展開を前提とするシステム開発にしちゃえばシステム開発コストも減ったりして。サービスの規模も、東京23区が一番大きいわけで、それでも800万ユーザくらいなので、その位の規模ならば、現状の技術で楽々処理できちゃったりして。

実情を知らない人間の戯言なので、皆様、間に受けないように。あ、外字問題に関しては一言あるのだけど、紙面が尽きたので、ここには書けない。

参考文献 http://d.hatena.ne.jp/mkusunok/20090308/hope 実効性あるクラウド振興へ向けた頭の体操/雑種路線でいこう