未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

4Gbpsを超えるWebサービス構築術を読んだ

私自身正直言ってWebサービス構築の実務経験はない。ないのではあるが、この本の価値は理解できる。現場のエンジニアが現場で苦闘した姿がよく見える好著となっている。さらに言えば著者は利用技術を広く公開することがインターネットの成長に欠かせないものだと信じて本書を表している。

監修者のことばで、伊勢幸一は「インターネットは、その起源において、自由であり、公平であり、そして利用者のためのネットワークでした。長きに渡り利用者でもあるさまざまな研究者、開発者、運用者といった技術社達が相互に情報を交換しあい、議論し、そして仕様を決め、相互に接続し、協力し合うことによって成立してきました。そして、このインターネットの世界で暮らす私達はこの精神に支えられ育まれてきたのです。中略。インターネットの世界でビジネスを展開する事業者にとって、インターネットの可能性を信じるということと、技術情報をオープンにし、共有するということは同義であるとも言えます。中略。われわれは今もなお、インターネットの可能性を信じています。本書がその証拠です。」と記す。

情報を公開することによって進化させるというパラダイムを信じている人たちがいる。そして、わたしもまたその考えに深く共感を覚えるものとして、本書の一字一句を学びたいと思う。

誤植:
25ページ。データベーススキーム>データベーススキーマ
61ページ。図3−1。待機プロレス>待機プロセス
187ページ。もっとも古典的は分散ストレージとしては>もっとも古典的な分散ストレージとしては