未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

セキュリティ&プログラミングキャンプ2011に行ってきた。

セキュリティ&プログラミングキャンプ2011に行ってきた。実行委員かつ講師という立場で参加した。8月10日から14日まで4泊5日のキャンプだ。わたしは前日の8月9日に現地入りした。今年は、昨年まで利用していた施設が営業を終了したため大阪に場所を移しての開催となった。

セキュリティコースとプログラミングコースというのがあって、わたしはプログラミングコースの担当である。プログラミングコースはプログラミング言語Rubyを題材にOSSやコミュニティによるソフトウェア開発などについて実習を含めて実践的に学んでいく。わたしも、デバッグの方法、ソースコードの読み方、バージョン管理システムなどについての講義を行った。Rubyの拡張方法や、コミュニティのことなども学ぶ。バグを仕込んだRubyの実装をデバッグしたり、課題を解いて最終日に一人2分で発表した。竹内先生やまつもとゆきひろさんの特別講義、id:amachang の交流企画など、盛りだくさんだ。

プログラミング言語クラスは、15名の参加者を得て開催した。中学生から大学生までプログラミング言語好きな少年少女が集まった。


セキュリティコースは2004年から、プログラミングコースは2008年から行われている。プログラミングコースについては、当初から運営に関わっている。昨年までは、Linux組、OSを作ろう組、そしてRuby組と3組あったのであるが、諸般の事情で今年はRuby組だけとなってしまった。ちょっと残念である。

わたしの野望としては、基盤系ソフトウェアの開発者の卵を少しでも増やしたい。そのためには、ハッカー的価値観を共有する必要があると思っていて、できることならば中学生、高校生くらいのうちから、そのような価値観について正しく理解するために、一流の講師を用意して実践的な講義、実習など提供し、十分言語化出来ていない、暗黙知とでも言われるようなものを若い世代に直伝したいと考えている。

マスター(達人)と合宿で一緒にいることによる化学変化を期待している。

参加者はマスター直伝の技を習うだけではなく、同世代の同じ嗜好を持つ仲間を発見し、自分が孤独ではないことを知る。この出会いをきっかけに参加者のさらなる研鑽を期待している。彼らが同世代のエンジニアのコアとしてコミュニティでの活躍、勉強会を主催したり、プロジェクトを発足し、新たなる価値創造を行ってくれるとうれしい。

何年後かに彼らがどのような人生を歩んで、どのような成果をもたらしてくれるかとっても楽しみである。

セキュリティ&プログラミングキャンプ2011を開催するにあたって、IPA経済産業省等関係各位、実行委員、講師、チュータの皆さん、そして参加してくれた学生諸君、どうもありがとうございました。

未来のいつか、どこかでまたお会いできる事を楽しみにしています。