未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

enPiT 短期集中合宿、6日目

ビジネスアプリケーション特論、ミニPBL (Project Based Learning)。分散PBLの計画立案。
enPiT BizSysD – 産業技術大学院大学

前日にできたチームで何を作るかを議論して計画を作る。
プロダクトのインセプションデッキ、エレベーターピッチなどを作る。


限られた時間のなかで、何を作るのかなどを議論して行くがなかなかまとまらない。最後に各チーム(6チームある)の発表。チームによっては、最初の画面を作成したところもあった。

スクラムでソフトウェアを開発していく。

分散PBLの何が分散なのかというと、この実習(PBL)を実施するのが産業技術大学院大学(東京)だけでなく、琉球大学の学生も参加して、東京と沖縄という風に物理的に分散してPBLを実施するので、分散PBLというらしい。

各チームは、毎週全員で集まって実装などを行い、土曜日に全チームそろって、その週の進捗についてミーティングを行う。

その場で各チームは、今週やったこと、デモ、来週やること、今困っていること、問題点などを発表する。全チームが集まるのはこの土曜日のミーティングだけである。

全体会議は、開発する側からすると唯一のフィードバックを受ける機会になる。また他チームの進捗から学ぶ機会でもある。最初のうちは、自分のチームの開発に気を取られて他のチームの発表を聞いている余裕がないということが少なくない。他チームも自分たちと同じような問題でつまづいていたり、自分たちの問題が他チームは既に経験していて貴重なサジェスチョンをもらったりする経験を積むことによって、どんどんチーム間での学びの厚みが増してくる。

チームによる開発は個人個人の成長を他者から学ぶことで加速するが、チーム間での情報共有は、チームの学びを加速することになる。

他チームからのフィードバックがいっぱい得られるチームもあれば、ほとんどないチームもある。その差は何かと言うことを学ぶきっかけにもなる。

毎週毎週それを繰り返すので、どんどん発表が上手になる。発表についても、5分なんて短い時間では何も発表できませんと言っていたのが、短い時間でも要点を押さえた発表になっていく。

エレベータピッチは、それこそ5分どころか、プロダクトのいいところを15秒で発表するツールだし、デモも自分たちが作りつつあるものの本質を手短に表現する手段だ。訓練すれば15秒でも、3分でも、10分でもデモができるようになる。

教室なので、どんなにつまらない発表でも教員はその発表を辛抱強く聞くしコメントをする。世界では、つまらないプロダクトには誰も見向きもしてくれないしコメントもくれない。

フィードバックを得られるようにいろいろ工夫をするようになるのがPBLのいいところである。

これを11週間繰り返す。githubにコードをおいてherokuでデプロイする。毎週デモをするので、画面がちょっとづつ変わって行く。スクリーンショットを毎週撮っておけばそれが成長の記録になる。

楽しみである。