未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

ウェブとはすなわち現実世界の未来図である、読了

ウェブとはすなわち現実世界の未来図である (PHP新書)を読んだ。

著者の小林氏は、「ワイヤード」(日本語版)、「ギズモード・ジャパン」などを立ち上げた人でウェブに詳しい。

とてつもない速度で世の中を変えていくテクノロジーとインターネット。いまや私たちの社会はウェブ抜きでは成立しえず、それどころか今後は「現実世界のほうがウェブで培われた思考様式、心理状態をコピーしていく」と著者はいう。ウェブ2.0以降の世界でソーシャルメディアがもたらした「人間中心主義」、そのなかで胎動し、新しいビジネスを次々と生み出す「シェア」とは何か。グーグルグラスや3Dプリンタは人間の生き方をどう変化させ、昨日の常識が通じない時代に企業や個人はいかなる視座をもつべきか。インターネット黎明期からその進化と歩をともにした著者が、未来への希望を描き出す一書。

章立ては、1章ウェブ2.0以降の世界はこう変わった、2章「シェア」が生み出す新しい資本主義、3章なぜ日本企業は「オープン」に対応できないのか、4章「ウェブをコピーした社会」が向かう未来、5章常識の通じない時代を生き抜く「7つの視座」

3章の中で、日本にはびこる「上司説得型マーケティング」というのが、あーあるあると思った。いろいろ大変だ。

情報を発信してウェブに見つけてもらう。そのような時代にわたしたちは生きている。日記を書くと言う行為はまさに、世界の誰かに見つけてもらう行為に他ならない。価値や評価はウェブの向こうの人がつける。

お勧めの一冊だ。