二子玉川本屋事情、濫読日記風、その40
二子玉川の本屋について記す。
そこそこの品揃えのある二子玉川界隈の書店で私のよく行くところでは、紀伊国屋書店、文教堂、蔦屋家電あたりになる。駅ナカにはBook 1stもあるが、昼休みにぶらぶらするというのには使えないので、自分としてはあまり馴染みがない。その三書店の特徴などを独断と偏見でまとめてみる。
三書店とも大手チェーン店で、ウェブで在庫確認や店内在庫の検索機を備えているので、ピンポイントに探したい本がある場合は、あらかじめ在庫をチェックして書店に行くことができる。
サイトのご利用案内 - 店舗の在庫を調べるには | 本の「今」がわかる 紀伊國屋書店
ジュンク堂書店 公式サイト| 書籍・雑誌、文具・雑貨等の販売
レンタル・販売 在庫検索 - TSUTAYA 店舗情報
蔦屋はレンタルDVDなどの検索と同じインターフェースなので書籍の検索の場合は一手間かかる。検索結果をクリックして店舗を検索し在庫を見るというステップが煩雑だ。
文教堂は、書籍検索を行って、当該商品をクリックするだけで在庫を確認できる。My店舗を登録しておくと在庫の有無が当該商品をクリックした時点でわかって便利だ。
紀伊国屋書店の在庫検索の手間は蔦屋よりは若干少ない。書籍を検索したのち、日本地図から店舗がある都道府県をクリックして、当該店の在庫を確認するボタンをクリックする。
在庫確認の手間は、文教堂、紀伊国屋書店、蔦屋家電の順で面倒になるが、許容範囲である。
会社から近い順に、蔦屋家電、文教堂、紀伊国屋書店となるので、昼休みに立ち寄るのはどうしても蔦屋になりがちだ。その順番で紹介する。
蔦屋家電
店舗の広さは家電売り場、スターバックスなどがあって一番広い。ソファーが至る所にあるので、コーヒーを飲みながら立ち読み(?)ができる。本を買わなくてもソファで雑談もできる。お洒落なお店と書店が一緒になっている。2階分あって、店内にエスカレータがある。若いママがベビーカーで子供を連れてきている。
コンピュータ関連書籍の品揃えが充実している感じがなかったので、当初はちょっと苦手だった。デザインとか建築方面の品揃えは良さそうだが、そっち方面は詳しくないので正直よくわからない。
本棚は背が高く、通路沿いに本棚がある配置になっている。通路が湾曲しているので、ぶらぶら歩いているといつの間にかに元の位置に戻っていることがある。
本の配置はジャンルごとになっていて、人文系が強い印象がある。文庫本も出版社ごとではなくて、ジャンルによって固まっておいてある。文学ならば国別にロシア文学、ドイツ文学、イギリス文学などのような並べ方だし、日本の作家の場合は作家順だ。宗教とか哲学とか塊で集めている。
文教堂(丸善・ジュンク堂系列)
オーソドックスな中堅書店だ。ディスプレイに強い主張はさほど感じられない。文庫や新書は出版社ごとに並べられている。売り場の広さは、紀伊国屋書店よりちょっと小さいくらいの印象である。
コンピュータ関連書籍の品揃えもまずまずである。
紀伊国屋書店
駅の向こう側の玉川高島屋の中にあるので会社から一番遠い。コンピュータ関連書籍の品揃えは一番あるような印象だ。新刊書の品揃えもいい感じがする。(あくまでも印象なのでそこは悪しからず)
蔦屋になかったものでも在庫があったりするので、昼休みにちょっとした本を購入するときの最後の砦のような立ち位置である。
会社の帰りに寄るのであれば渋谷だとジュンク堂、新宿だと紀伊国屋、東京界隈なら丸善という流れになる。
世田谷図書館の二子玉川サービスコーナーが会社のすぐそばにあるので、図書館で予約した本をピックアップしつつ、本屋でブラブラするというのが私の典型的な昼休みになっている。
本屋との相性と愛称
紀伊国屋は品揃えが満遍なく、強い主張は感じられないところをあえて狙っている感じがする。誰からも好かれるクラス委員長だ。(愛称。きのちゃん)
文教堂は文庫本や新書などを手堅くまとめている、図書委員タイプだ。(愛称。ふみちゃん)
蔦屋は最初はとっつきにくかった、コンピュータ関連書籍の品揃えなんかは絶望的で、お近づきになれないと思っていた。言って見ればクールな美人タイプで声をかけるのも憚られるようなイメージを醸し出している。自分の興味の範囲が、コンピュータ一辺倒から文学や人文系にシフトするにつれ、その品揃えと書棚の構成に一目を置くようになってきた。本棚を作る書店員の意図というようなものをおぼろげながら読み解けるようになると、その構成がだんだん心地よくなってきた。話してみると意外と気さくでいい娘ではないか。誤解していてごめんなさい、という感じである。(愛称。ニコちゃん)
最近、ニコちゃんと仲がいいのである。
濫読日記風
- コインロッカー・ベイビーズ、村上龍著、濫読日記風、その39 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」、山口周著、濫読日記風、その38 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 正しい本の読み方、橋爪大三郎著、濫読日記風、その37 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 漫画 君たちはどう生きるか、吉野源三郎著、羽賀翔一(イラスト)、 濫読日記風、その36 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- Hit Refresh(ヒット リフレッシュ)、Satya Nadella著、濫読日記風、その35 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 木に学べ―法隆寺・薬師寺の美、西岡常一著、濫読日記風、その34 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 家族の勝手でしょ!写真274枚で見る食卓の喜劇、岩村暢子著、濫読日記風、その33 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- GE 巨人の復活 シリコンバレー式「デジタル製造業」への挑戦、中田敦著、濫読日記風、その32 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- やし酒飲み、エイモス・チュツオーラ著、土屋哲訳、濫読日記風、その31 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 定年バカ、勢古浩爾著、濫読日記風、その30 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 方法序説、デカルト著、谷川多佳子訳、濫読日記風、その29 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- テスト駆動開発、Kent Beck著、和田卓人訳、濫読日記風、その28 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 教場0、長岡弘樹著、濫読日記風、その27 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 岩波文庫と私、濫読日記風、その26 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 死ぬほど読書、丹羽宇一郎著、読了、濫読日記風、その25 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 読書力、齋藤孝著、濫読日記風、その24 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 世界の美しい図書館、濫読日記風、その23 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- タイムスリップ・コンビナート、笙野頼子著、濫読日記風、その22 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 「エルサレムのアイヒマン――悪の陳腐さについての報告」と「アイヒマン調書――ホロコーストを可能にした男」を読んだ、濫読日記風、その21 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- エリック・ホッファー自伝ー構想された真実、エリック・ホッファー著、読了、濫読日記風、その20 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- カラマーゾフの兄弟を再読した、濫読日記風、その19 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 論理トレーニング101題、野矢茂樹著、読了、濫読日記風、その18 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- ドストエフスキーをいろいろと読んだ、濫読日記風、その17 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 世界近代小説五十選、文学入門、桑原武夫著、(1963年改版)、濫読日記風、その16 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 超ソロ社会、平田オリザさん、文学入門など、読了、濫読日記風、その15 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 伝説の灘校教師が教える一生役立つ学ぶ力、橋本武著、読了、濫読日記風、その14 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 「定年後」と、「一〇〇歳時代の人生マネジメント」、読了、濫読日記風、その13 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 偽装死で別の人生を生きる読了、濫読日記風、その12 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 『学術書を書く』、『できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか (KS科学一般書)』読了、濫読日記風、その11 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 濫読日記風、その10 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 濫読日記風、その9 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 濫読日記風、その8 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 濫読日記風、その7 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 濫読日記風、その6 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 濫読日記風、その5 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 濫読日記風、その4 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 濫読日記風、その3 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 濫読日記風、その2 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
- 濫読日記風 - 未来のいつか/hyoshiokの日記