あともう一つ重要な事がある。
いまわたしがここにいるのは何か若いころに確固とした戦略なりプランがあってここにいるのではなく一日一日を過ごして来た結果として今ここにいるのである。振り返ってみると、できることをやったからではなく、「好きなこと」をやってきた結果としてここにいるような気がしている。
梅田さんが「年をとってから後悔しない人生デザイン」ということを記している。
http://blog.japan.cnet.com/umeda/archives/001073.html
「好きなこと」を「楽しんだ」結果としていまここにいるような気がしている。
シリコンバレー日記でかつて下記のような事を記している。
http://web.archive.org/web/19991008054940/www.best.com/~yoshioka/d/98/i980412.html
わたしは若者に言った.プログラムをたくさん読む事だ.人に負けないくらいいっぱい読む事だ.いいプログラマはいいプログラムをいっぱい読んでいる.きみが小説家になろうとしていたら,人の作品を読んで読んで読みまくるはづだ.映画監督になりたかったら,映画を見て見てみまくるはづだ.どうして人のプログラムを読まずにそれ以上いい作品を作れると言うのだ.ちまたにはフリーのいいプログラムがソースコードごとごまんと転がっているではないか?なぜそれを読まない.読んで読んで読みまくるんだ.
それを楽しめるか?それを好きでやれるか?やれるんだったらそれを10年続けてみる.そうしたら一人前のプログラマになっているだろう.読みつづける事だ.それがひょっとしたらいいプログラマになるコツかもしれない,などと偉そうにヨッパライのおぢさんは,へらへら笑いながらその若者に言ったのだった.
生よしおかを知っている人は、ビールを飲んでよっぱらったわたしを想像しながら上の文を味わってほしい。