未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

JTPAセミナー

cnetのブログでおなじみの梅田さんのセミナー。大変面白かったっす。http://www.jtpa.org/event_in_japan/000205.html

参加希望が多くてパネリストへの質問事項などで参加者をしぼったらしいのだけど、何にも考えずに適当に質問を書いて出したらオーディションに合格したらしい。(笑)。スタッフの皆さんに足きりの基準は何かとか聞いた所、年齢(若い人優先。どー考えてもきり捨てられるなあ)とか、質問の内容(いいかげんな質問だったなあ)とか今考えると採択される可能性は極限まで低かったんだけど、まあなんかの偶然で参加できた。ラッキー。

実はパネリストの梅田さんとは昔からの友人で、友人枠というのがあればきっと入れてもらう事は可能だったと思うのだけど何にも考えずに申し込んで当日を向かえる。受付のところで、お久しぶり〜なんて挨拶を交わすのだけど彼自身私が登録しているなんて事は会場で出会うまで知りもしなくてある意味非常にフェアーな選考だったみたいだ。後で選考の採点表(?)を見せてもらったのだけど全ての申し込み者に複数のジャッジ(?)が○×△の評価ポイントを付けていて総合点で採択を決定したらしい。(うーむ、おおげさだな)。スタッフの皆さんお疲れ様でした。

それはともかく、セミナーそのものは非常に面白く会場からも活発な質問がでていて大変勉強になった。ある意味「梅田ファンの集い」みたいなものがあるのではと予想していたのだけど参加者の皆さんの真面目なスタンスが印象深かった。

パネリストの大澤さん、中村さん共に素晴らしいキャリアの持ち主でさすがにシリコンバレーは違うなあという感じだったのだけど、お話を伺っているうちに、彼らのような人材は別にシリコンバレーという地域でなくとも、成功を納めるタイプの方なのではないかと思ったりした。大変失礼な言い方なのだけど優秀な人はどこに行っても優秀なわけで日本ではだめだけどシリコンバレーでは大成功するというのはちょっと考えにくくてシリコンバレーで成功している人は多分日本でもキャリアを上り詰めるようなタイプなのではないかなあなどと考えたりもした。

日本の企業の話がちょっと出ていたんだけど、一般論として日本の企業はミーティングの席上何にも決められなくて、社に戻って調整しますみたいな話になって、それがシリコンバレーの駐在員だったりするとそのやりとりで2〜3日かかったりして、即決する他社とはスピード感で勝負になりません、みたいな話があるとすると、大澤さんは、一人自分で決められる所はちゃかちゃか決めてビジネスをまとめてしまう。それが結果として多くの信頼を得る。なんていうエピソードを聞くとなるほどシリコンバレーはスピードだな、と頷いたりするのである。

しかしよく考えてみると、できる営業(ビジネスマンと言ってもいい)というのは、ミーティングの前に十分いろいろな準備をして、社内調整もかけ、ここらへんだったら関係部署の調整はできそうだとか、ここらへんの条件だったらいろいろ難しいなあとか、社内外の力学を理解した上で相手がうんというような条件を落し所として用意していく。社内的にも実力があるのでミーティングの席で出た条件程度はどうにか社内に帰っても関係部署の協力を取り付けたりする。まあ言ってみればミーティングの前に結論は出ているというような準備ができるビジネスマンができるビジネスマンなのだけど、そーゆー人は別にシリコンバレーじゃなくても勿論日本でも成功する。当り前の話である。そこらへんの事をできない人が英語がうまいからと言ってシリコンバレーに何かの勘違いで行ったりすると悲劇である。タフなネゴシエーターネゴシエーションなんかしないのである。(これって英語の発音の話じゃないよね、とか)

というようなことは教科書にも書いていないし、誰も教えてはくれない。

彼のBLOGを毎日楽しみにしている梅田ファンの一人として多くの梅田ファンの人々に伝えたいことの一つは、彼の言葉を信用するな、疑って読め。彼の言葉のなかにある真実を捜し出すには彼のレトリックを十分楽しんだ上で自分の言葉として咀嚼しろ、ということだ。

ずいぶんえらそーな事を今日は書いちゃったなあ、反省反省。