未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

Panic!

やはりクラッシュダンプを読めるようになってやっと一人前だ。わたしの本棚には黄ばんだバイブルがある。

"Panic! UNIX System Crash Dump Analysis" By Chris Drake and Kimberley Brown, (c) 1995 ISBN:0131493868

日本語訳は品切れのもよう。ASIN:4756119123 残念。

本家のページ
http://www.piaffe.org/panic/

Linuxで上記のようなダンプ分析の解説書が必要だ。絶対必要だ。できれば事例として実際のダンプを読んでみたいところである。外科医は手術を重ねる事によって技術を磨く。よい外科医になるには数多くの手術をこなさないといけない。プログラマも多くのダンプを読んで成長するのである。外科医にはインターンといういわば丁稚奉公の仕組みがあって先輩外科医が経験が十分でない外科医を育てるのだが、プログラマの場合はどうなのだろうか?

http://blogs.sun.com/roller/page/Kimberley/20041231
http://blogs.sun.com/roller/comments/eschrock/Weblog/my_kingdom_for_a_crash
というblogを教えてもらった。勉強になるなあ。

あ、そうそう。上記のPanic!と言う本はSunの社員がSolarisのクラッシュダンプの読み方を書いたのだが、読者にはソースコードがなくても読めるようにという配慮がしてある。著者はソースコードなしでカーネルインターナルの解説をするという困難な作業をやってのけたわけで、それだけで驚愕に値する。
Linux版だったらカーネルの内部構造どころかクラッシュダンプの実装方法やらなんやらをソースコードレベルで解説できちゃうわけなので、より厳密に(退屈になっちゃうかなあ)記述できる。
トラブルシューティングは場数をどれだけふんだか(経験知)がものを言うのでソースコードなしの解説というのもとっても重要だ。ハッカーは現象を見ただけで問題点を指摘できちゃったりして。そーゆーレベルに達するまでが大変なんだけどもね。