未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

SI業界は建設業界に似ているというのは本当か?

http://blogs.itmedia.co.jp/pina/2005/11/post_8b60.html
あいたたた。SI業界の競争優位性なんてなんにもないという話になりそうだ。あいたたた。そこから次のトラックバックがあった。http://www.planbiz.info/blog/archives/20051108_234941.php
ゼネコンという言葉があるけど、最近は(昔からか?)談合とか、受注したものをサヤを抜いて下請けに丸投げするだけみたいな、ネガティブな文脈で語られることが少なくないが、実のところいろいろな付加価値をゼネコンがつくり出していることも事実だと思う。プロジェクトマネージメントや、品質管理、リスク管理等々、ゼネコンの機能はいろいろあると思う(よく知らないけど)。
ITゼネコンと言う言葉は一方でそのようなポジティブな意味合いではなく、まったくもってネガティブな感じで、全然付加価値を生まずに単にサヤを抜くだけの存在のような文脈で使われている印象を持つ。人月単価とか工数とかそーゆーような単語が飛び交う世界である。例えば100人月でできる仕事をITゼネコンが受注するとその金額は人月単価をかけて自動的に算出できる。そしてより単価の安い下請けにほぼ丸投げをすればその差額かける人月工数が粗利となる。どこに付加価値があるのかないのかよくわからないビジネスである。付加価値がなければ当然国際競争力がないのだけど、国内ではほとんど横並び談合体質で競争状態ではないので、それで商売が成り立つ。というような過度な一般化ができなくもない。
しかし、単価勝負であれば、インドや中国にオフショアすればいいだけの話で実際そのような動きは加速している。ただ、日本語の仕様をどこかのタイミングで英語や中国語に翻訳しないといけないのでそれがある種の非関税障壁になっているという感もなくはない。
どうすればいいかというのは簡単な話でゼネコンであればなんらかの付加価値をそこにつければいいのである。価格に見合った付加価値をつければいいのである。ソフトウェア開発の場合、製造業や建設業ほど規模の経済性ははたらかないから小さい会社でも十分ゼネコンとして太刀打ちできる。と理屈の上ではそうなんだけどなかなか現実は難しい。
地方自治体のITシステムをどんどん地方のITベンダーに発注するという流れは今後加速すると思うし、加速させなければいけないと思うが、ニワトリと卵で健全な地方ITベンダーが育っていないといけないわけで、そのような環境をどう作ればいいのか、正直よく分からない。誰か教えて〜