XMLユーザーシンポジウム
Alternative 笑門来福さんのBLOG http://blogs.itmedia.co.jp/pina/2005/12/_3_2b5b.html につられてXMLユーザーシンポジウムに行ってきた。http://www.xmlconsortium.org/seminar/051214-U04/051214-info-v1.html お目当てはもちろん大成建設の木内さんの講演である。資料は配布されなかったのでせっせと手書きでメモをしたので木内さんの表現と微妙に違っているので注意してほしい。
情報サービス企業の七不思議。
- 事業登録制でない(許可が要らない)
- 格付けランキングがない
- 標準労務単価がない
- 標準積算基準がない
- 下請け構造の提示義務がない
- 成績評価がない
- 品質確保法がない
まあ、内部統制もできていなければ外から見て分かる標準的な品質管理尺度もない。まったくもって工学的なアプローチでもなんでもない前近代的な工法がまかり通っていると言うお話である。おっしゃるとおりである。
よく聞く言い訳として下記をあげられていた。
- 産業が未成熟
- 見えにくい財を扱っている
- 変化しやすい財を扱っている
しかし、IT産業は30〜40年程度の歴史はあるだろうし、それが未成熟とはいかがなものか。あるいは建築物だって、出来上がってこそ見えるが契約の段階では図面しかないわけで、似たようなものだし、建物だって仕様変更はつきものなので、変化しやすいというのがIT特有というわけでもないというお話だった。いやはやまったくおっしゃるとおりである。
木内さんのご指摘はそのとおりなんだけど、なんでじゃあIT産業は自己変革をできないのだろう?これでいいとは多分多くの人は思っていないような気がする。
IT産業のひ弱さはいったいどこからくるのだろうか?木内さんは取引慣行として
- もたれあい(ユーザー企業とITサービス企業)
- 契約における合意形成がなされていない
- 検収の厳格化がなされていない
という点を指摘していた。ではどうすればいいのか?木内さんはユーザー企業が賢くなってITサービス企業と切磋琢磨するしかないとおっしゃっていた。最近はやりのCIOというのはその象徴なのかなあと思う。
新技術という観点から、ベンチャー企業との付き合い方というのもあって、(全部メモれなかったのだけど)
このリスクを自分でテイクする姿勢はとっても素敵だ。
追記:http://blog.nikkeibp.co.jp/ncr/summit/が木内さんのBLOGらしい。