未来のいつか/hyoshiokの日記

hyoshiokの日々思うことをあれやこれや

おじさんとWeb2.0

実のところ、わたしはあんまりインターネットを使いこなしていない。Web2.0の世界とは程遠い。せいぜいWeb1.5くらいな感じである。利用者としてブログを書いたり、SNSを使ったりしているが、それ以上でもそれ以下でもない。おもしろいWebサービスを生活にいち早く取り入れるということもしていないしAmazonのアフィリエートやGoogleアドセンスで小銭を稼ぐというようなこともやっていない。mixiの会員番号が8万番台というのも微妙な位置だし、はてなの日記をはじめたのは2004年の春だ。はてなのアンテナとかRSSのフィードもまじめにメンテナンスしていなくて、梅田望夫さんの日記とRubyのまつもとさんと眞鍋かをりさん(めがねっ娘萌え〜)のブログくらいしか定期的にチェックしていない。Amazonで本をがんがん買って、書評をがんがん書くという感じでもない。
にもかかわらず、同世代の仲間の中では(大学のクラスの連中のなかでは)、mixiはてなの日記もブログもトップランナーである。10年前は名刺にメールアドレスが書いてあるのが珍しかったが、わたしの名刺にはブログのURLが書いてある。同期の連中でブログを書いている奴はいるかもしれないがそれを名刺に書いているような奴はいない。
なぜ同世代(40代以上のおじさん世代)がブログを書かないかとかあるいはWeb2.0リテラシーがないかとかの分析は随分されているのでここでは繰り返さない。まあそれはそれ人それぞれである。
OSS的なのりでいけば、バザール開発の場合、いわゆるネットワークのコミュニティでの存在感が、開発者に対する影響力になるので、積極的な情報発信は必須であるが、日本企業の場合、会社の中で情報発信をするという経験も訓練もつんでいない連中はそもそも情報発信なんかできないしその重要性を理解していないので、そのような場では圧倒的に不利である。しかしその自覚がない。OSSでIT産業振興だという笛を吹けど踊らないのは、技術者がいないのではなく、コミュニケーション能力、情報発信力に長けたバザールを楽しむ人間が企業の中で圧倒的に少ないからである。
で、わたしである。おっちょこちょいのよっぱらいのおやじである。日記も書くしパッチも書く。
日記も書かないしパッチも書かない中間管理職である同世代の連中に向けて、君たちは別に日記やパッチを書かなくてもいいけど、そーゆーことをやっている君たちの部下をちゃんと評価してほしい、それを評価することが君の組織の力になるのだよ、ということを念仏のように唱えるのである。まあ、そんなことは不可能に近いけど、そーゆーことを理解しないことにはWeb2.0的な社会はわたっていけない、企業存亡のときだと脅すのである。